教えるというのは火を灯すことだ
「教えるというのは樽を満たすことではなく火を灯すことだ。」
数日間、怒涛の帆船インストラクター研修をしています。
朝はハンドレール(手すり)ストレッチ&体操から始まり
朝食をみんなで作ります。
バウスプリット(船の先端)に渡って
マストに登って
ロープマットを編んで
リグの仕組みを勉強して
航海計画を作って、
またストレッチをして
夕食を食べて
たまに近くのお風呂に入りに行きます。
最初の言葉は、オランダで発展しているイエナプラン教育の創始者、ペーター・ペーターゼンさんの言葉です。
教育という言葉の持つ、「片方から片方へ教える」というニュアンスに違和感を持ちながらも研修や修学旅行をやってきた自分たちが先日出会ったこの言葉は、
スピリット・オブ・セイラーズの研修や活動を表すのにぴったりの言葉だと思いました。
自分たちが先輩や色んな方から火をもらってきたからそう思うのだと思います。
安全を確保するための知識や知恵を伝える一方で、
一番大切なのは一緒に乗っている人に火を灯すこと。
「教育者について、生徒と共に歩み成長し続ける人間であり、子供と同じように社会の一員である」
「罰や恐れ、強制によって生み出される〈良い行動〉というものは、1人の人間である子供の個人的な生にとっては何の意味もないことであり、社会にとっても意味のないことである。」
ペーター・ペーターゼン
もうしばらく、研修の日が続きます。
エリ
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初詣は海に行こう
年明けから色んな方と船で会うことができて、あわただしい、帆船らしい新年を迎えています!
船に来た人が表情が変わったり、魅せられる瞬間に、私も魅せられています。
その時間を一緒に過ごせて嬉しい。
今年は、早速2月にカナダにISPAのヨット資格を取りに行ってきます!
ISPA-Jのホームページ|NPO法人 ISPA Japan
海に出る技術を伝えやすく出来ればと思っています。
さて、初詣はまだ行けてないのですが、海神社の海上安全御守りをいただきました。
嬉しい。
まだ初詣に行っていない人は、ぜひ海へ来てください。
なにをするわけじゃなくても、
願い事を思わなくても、
ただ海を見て、1年を始めましょう。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
スピリットオブセイラーズ
エリ
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良いお年をお迎えください
年越しの準備が整って参りました。
今年もSpirit of Sailorsはたくさんの方に出会え、たくさんの出来事にかこまれて、濃い一年となりました。
常に新しい事にチャレンジできる環境は信頼できる仲間と応援してくれ、まだ小さい私たちの帆船事業を支えてくれるみなさんのおかげです。
皆さん良いお年をお迎えください。
Spirit of Sailors
道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である
船の自動運転化は、世界ではどの位進んでいると思いますか?
夜の、ヨコハマ海洋市民大学に参加してきました。
ちなみに、前回のヨコハマ海洋市民大学は、灯台女子の「不動まゆうさんと行く観音崎灯台」だったそう。
灯台女子に会いたかった...!
ヨコハマ海洋市民大学 | 横浜 | 海族|海洋教育デザイナー
この日のテーマは
ふねのゼロエミッション化
〜自動運転化に向けた世界の動き〜
東京海洋大学 清水先生のお話です。
自動車はEV化や自動運転化が進んでいるが、船はどうなるのか?
帆船という、すでに数世代前の形の船に携わっている自分たちもすごく興味のあるテーマ。
人の手で操るセイリングに意味と価値を見出しているけれど、未来の帆船はどんな意味を持つものになるのだろう?
さて、ゼロエミッション化とは、排出をゼロにするということ、つまりここでは排気ガスをゼロにして電気で動かしているということ。
この分野の先進国はノルウェー。
そもそも国内の電力の98%を再生可能エネルギーで作っているノルウェーのフィヨルド観光では、完全電気で動かしている船に400名が乗って片道2時間のクルーズをしているそうです。
この船、カーボンファイバーに強化プラスティックで769トン。
乗りに行きたい。
ここで印象的だったお話が、冒頭の
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
という二宮尊徳さんの言葉でした。
ノルウェーのやり方は
”綺麗事(寝言?)を考えているのではない”ということでした。
22億円程の建造費に、8000円程の乗船料、お客さんの乗り換え30分中の急速充電の元は再生可能エネルギーの電気。
は、確かに具体的で合理的。
そして、減少・高齢化の続く日本の船員と船の自動化のお話。
1974年 2018年
外航船員 56,833人 → 2,221人
内航船員 71,269人 → 27,844人
これは他国の船員の方が安い、とか、現在の労働環境(文化も含め?)が若い人に合わないなど種々の理由もありつつ、
どの分野の仕事でも起こっている機械化による労働人口の減少も関係していて、船の自動化はまさにその一部のようです。
ただし、清水先生の考えでは「船員はなくならない」。
ただ、少数になった船員の仕事の更なる特殊化、管理する力、関係性を作る力など求められる能力の変化があるとのことでした。
...さて、帆船は?
充実した2時間のお話の帰り道、
帆船はまだまだ必要とされるんじゃないかな、
と思いました。
なぜならそこには体感があるから。
物を運ぶためでも、人を運ぶためでもない船。
操船技術はより安全の為のものになり、帆船の本質はそこで得られる体感と関係性に集まるように思います。
物事を俯瞰して見る力、人と関係性をつくって対応していく力が必要とされる場。
さて、世の中には創業時には寝言に見える会社が多いかもしれません。
寝言からの脱出とは行動にしかないように思います。
来年Spirit of Sailorsは3年目。
振り返って見ると、毎年違うやり方を試して来た日々です。
別の記事で来年の展望を見たいと思います。
エリ
1月、「帆船で暮らすようにすごす」参加者募集中です。
ご希望の方はメッセージにてご連絡ください。↓
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【募集】週末は帆船で過ごす【お待たせ!】
【募集】週末は帆船で過ごす【お待たせ!】
週末は帆船でクルーとして活動し、仕事帰りに仲間の待つ船のデッキでコーヒーを飲み、週末の航海の計画を立てる。
そんなメンバーが集まれる場所を作りたいなと思ってこの企画を立ち上げました。
帆船の生活ってどんな感じなんだろう、自分がクルーとして帆船での日常を体験できる帆船体験をスタートします。
来年は帆船から新しい年をはじめませんか?
1月、少人数で、暮らすように過ごす数週間を作ります。
普段、船はイベントなどで大人数を乗せての短時間クルーズをすることがありますが、
今回は停泊の船に来てくれた人と少人数で、
ゆっくり話したり、
やってみたかった事を一緒にやったり、
"友人を船に招くような時間"
にしたいと思います。
今まではかっちりプログラムを作っていましたが、今回は来る人と一緒に話しながら、帆船で生活するような数週間にします。
ブログではお知らせしないので、参加希望や興味のある方は12 月5 日の19:00Line@の配信かメールで詳細を送ります。
Line@はこちら↓
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メールはこちら↓
またはメッセージにてご連絡ください。
新しいことをやるのはドキドキするー!
けど、あなたと会えるのを楽しみにしています。
帆船バカより
田子の浦にいるよ
今朝は帆船アミ号が帆船みらいへの近くまで来てくれました。
富士山と映えて美しい!!
アミ号は清水に向かいます。
帽子を振ってくれています。
帆船みらいへは明日一般公開です。
みらいへクルーとスピリットオブセイラーズメンバーが待ってます!
...実は私自身は現在他処にいて、田子の浦に行けないので、盛航海士が送ってくれた写真をうらやましく愛でています。
メンバーも楽しそう!
いい天気だなー!
明日行く方も楽しんで!!
追伸:
そうそう、近日メッセージでしか送れなそうな企画をLine@でお送りする予定です。(Lineのない方はメールにて)
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またはメッセージにてご連絡ください。
然るべき時に配信されるはず...です!
良い週末を!!
エリ
企画中の内容や公表前の予定、ブログの更新をお伝えします↓
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シドニーがつないだ美しい山と人
海に魅せられている人間も、たまには
「そこに山があるから」と言ってみたいものです。
そんな中、人生で初めて富士山に行ってきました!
本当は帆船アミに乗せていただく予定だったこの日、
夜からの雨と風が吹き高まって、出港を断念しました。
それでは代わりに富士山に行こう!ということになり、沼津から5合目に向かいました。
森林限界より手前、5合目に上がって来ただけで、空気が冷めたく澄んで、眼下に雲が広がって見えます。
きれい...!
そして、富士山て厳重な用意をしてくる場所だと思い込んでいたので、こんなにスッとこれるなんて驚きでした。
富士山の上の方は現在雪を被って登山禁止です。
けれど須走口5号目からは、富士山が出来るまでは富士山的な山であったときく「小富士」に森の中を通って行くことが出来ます。
森を進んでいくと、突然ひらけて小富士のてっぺんに!
そして振り返ると富士山!
富士山と反対側は雲海と湖。
ただただ美しい。
そして帰り道はキノコ採りをしました。
今まではキノコ採りをして起こった遭難や滑落のニュースを聞いても、何故そんなことが起こるのか意味がわからなかったのですが、この日、全てわかりました。
楽しすぎるからです!!
無心でキノコを探しながら森を歩いていると、空気も気持ちよくて、どっちに歩いていたか分からなくなりかけます。
ちょっと危ない場所の、あとちょっとであのキノコにとどくのに...という気持ちも分かります。
というか、みなさん、こんな楽しいことをしてたんですね!
そしてキノコはかわいい。
取ったキノコは山小屋のおかみさんに鑑定をしていただきました。
毒のキノコやアルコールに反応するキノコもあり、見てわかるおかみさんは本当にすごい。
ここから、箱根の山を通って沼津に帰ります。
帰るうちにどんどん日が暮れていく。
夕陽を追いかけるようにしながら、雲に浮かんで光る富士山と、反対には湖が見える場所まできました。
実は数ヶ月前。
1年前にオーストラリアの船で一緒に働いていたフランス人の女の子から、
彼女の友達が日本にくると紹介されました。
それでは帆船アミでの体験を紹介しようと計画したのですが、天気のいたずらでこの一日をすごしました。
フランス人の彼に教えてもらった言葉はjoli(ジョリー )で「美しい」。
人の縁の不思議さで、美しい山に行きました。
そして、もう一つ。
富士山まで連れて行ってくださり、泊めてくださったアミクルーの中見さん。
夜にティーセレモニーを開催してくれました。
楽しい!美味しい!最後まで正座したい!(しびれました)
そして月明かりに海を見ながら一杯。
ピザパーティーの夜に集まってくださったアミクルーの方とご近所の皆さま。
夜までたくさんお話しした杉さん、ゆみさん、
帆船アミの予定をしてくださった船長。
そして日本に来てくれたリオネル。
1年前のシドニーがつないだ不思議な縁。
ありがとう!!!!
エリ
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