カイの帆船マニアック!NZ編 3話 女ボースン

帆船バカ カイが帆船バカになるまでの海外帆船生活日記。

ニュージーランド編を公開中です。

 

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無事に乗船し、帆船生活がスタートできたカイ。毎日初めてのことばかりで戸惑いも多いようですが、なかなか楽しくスタートが切れたようです。それでは日記の続きをどうぞ。

 

 

 

「3月2日」
今日は疲れた。今日もかな?
日曜日、船ではワインが飲み放題だった。さすが外国の船はかっこいいぜ。
少し飲みすぎた。書いてもらっった推薦状の効果は絶大で、みんなとてもよくしてくれて仕事もどんどん任してくれる。話題に上がるのが君の推薦状が素晴らしかったよ!って話になる。船長がだいぶ気に入ってくれたようだ。ありがとう(日本の帆船の船長)さん
今日からバウのホースパイプと外板のサビ打ちを船長のマーティーとやることになった。
彼はすぐに褒めまくる。
「ビューティフル!!!!ワンダフル!!!」
「ファンタスティック!!!カーイ!!」

いい人だ

基本的に日本の船とやっていることは変わらないんだけど、手作業が多すぎ!もっと電気工具使って。

工具を借りにボースン(甲板長)を探していて、女の子に「ボースン探してるんですけど」
「あの人ですか?」と爺さんを指差す。
ボースン「それ、私」「ボースンは私」

おおう!ってなった。ソーレンラーセンのボースンは女の子だ

 

「3月3日」
今日も船長のマーティーから褒められた。マーティーはメインの船長ではないようでもうすぐ帰っちゃうらしい。いい人なんで残念だ。シドニーの帆船の船長だそうだ。君はよく働くから、よかったらシドニーにも乗りに来てね!ってリンゴ食いながら言われた。本当だったら嬉しい。今日はいい日だ。頑張ればなんとかなるんだな。

こっちのチッピングハンマーはバネが付いていてとても使いやすい。
しかし、バネを入れる頭があるならサビ打ちマシーンを使って欲しい。
クルーとも仲良くなってきた。奴らはよく歌うところかまわず大声で気持ち良さそうによく歌うカラオケは彼らに要らない。

 

 

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テリーという女性の2ndmateによく教えてもらっている。ソーレンラーセンは60歳。エンジンも60歳B&W社製でこの型で現役は最後の一機だそうで、名前はキャサリンさん(60)
今日はデッキの構造とタンクのキャパシティー、位置、バラストについて教えてもらった。

ソーレンラーセンの飯がうまい、タチアナというロシア人のコックさんと、セカンドコックの女の子が作ってくれる。毎日スープが出るし、今日はラム肉のボルシチがめちゃめちゃ美味しかった。案外、外国の食事好き。モンゴルの飯とかめっちゃまずかったんだな。日本食は恋しくないが、朝は毎日シリアルだからなんかやだ。朝寒いのに冷たいシリアルに飽きた。
毎日味を変えて(イチゴジャムがうまい)コーヒーじゃなくて紅茶にしたりして朝を乗り切ってる。おかしみたいな朝食じゃ力が出ないな。

綺麗な虹も見た。

パーサー ケイティー
タバコくれた人 ギャレス
ギャレスの彼女 ジェマ