ファシリテーションとは?

アウトワード・バウンドのマウンテンバイクや沢登りをする三日間コースに行ってきました!

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アウトワード・バウンド協会とは冒険教育を提供している団体です。

Outward Bound Japan | 公益財団法人 日本アウトワード・バウンド協会

普通のアウトドア活動とアウトワード・バウンドの違いは、

沢登り等の体験をきっかけに、自分の中でどんな気持ちや考えが動いているか注目したり、それを周りの人と共有することで自己理解や他者理解が深まる」活動、だと私は思っています。

(私の理解なので違うかもしれません)

 

私は人の話はきけるけど、自分の考えをまとめて伝えるのに時間がかかるので、スピリット・オブ・セイラーズで航海やイベントをすると毎回緊張しています。

船に来てくれた人に正直な状態で会いたいし、そういうコミュニケーションの元で進んでいく冒険教育を体感したい。

建前じゃない自分の考えを追ったり、それを伝えることに慣れていく為にもこの3日間のコースに参加してきました。

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普段は「企画側」だけど久しぶりの「参加者側」になると、時間や次の内容のことは考えなくていい中で、ただ自分と、神鍋の自然と、周りの人だけに目を向けられます。

冒険とは。

ファシリテーションとは?

 進行をしていくファシリテーターの存在、プログラム、色んなことをスピリット・オブ・セイラーズの活動に照らして考えました。

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正直、2日目の夕方までは振り返りで参加者の方から「いい話」「反省」が沢山あって、私は「本当にそう思っているんだろうか」「嫌な瞬間はなかったんだろうか」とモヤモヤしていました。

そしてそれをストレートに伝えることをためらっていました。

でも自分が話す時にその気持ちを隠すと、その時間の意味が失われそう。

ききながら自分が思ったことを書いてまとめ、自分が理解できている自分の考えを噓の無いように振り返りの中で話しました。ちょっと緊張しました。

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植村直己記念館の展示、ソリにセイルがついています。

その日の夜、宿に帰った後みんなでお茶をしながら「あの話の意味は?」「私はこう思っていた」「そう思っていたんだ!」という話がどんどん出てきました。

”本流”を行くという沢登りのプログラム。雨の後で水が増した強い流れの河の中、必死に、でも部分的に歩きやすい所を選んでいる参加者の方がその夜、話の中で、

「だってあれが私の本流だもん」

その言葉にその方の本当の気持ちをきいたようで、場がゆるんでお茶が進みました。

そしてそうかあ、そうだなあ、と思いました。

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3日目、全部終わった後みんなでお昼ごはんを食べよう!と、スーパーでごはんを買って人通り静かな駅前の広いロータリーで話しながら食べてました。

 

冒険教育って普段の自分のフィールドと違う場所に来るからこそ、感じるものに素直になるんだろうか。

その分、進行する人ひとつで全く違うものになる。誰がやっても同じもの、とはならないのではと思いました。

 

最後に、先日スピリット・オブ・セイラーズはWilderness Facilitationのムネさんとファシリテーション合宿をしたのですが、そこでいくつもある「ファシリテーションとは」の紹介の中で私がしっくりきたものを記します。

Wilderness Facilitation ウィルダネス・ファシリテーション 人間や人間関係について学ぶ 組織の関係性の質を高める

 

「対象(個人、対人間、チーム、組織)となるものが、直面している様々な障害(心理的、物理的)を、自ら取り除き、目標達成を進めていけるように、援助促進することである」(星野、2013)

 

 

エリ