カナダ・バンクーバーガルフ諸島ヨットの旅②
カナダ・バンクーバーガルフ諸島ヨットの旅②
現地に着いた。やっぱりね!カナダ!寒い!!
航海が始まるまで少し時間があるから観光する。ホテルは自分で用意してもいいし現地の集合場所のすぐ近くに頼めば現地で予約してくれる。
カナダは水が美味しい。野菜が新鮮で美味しい。物価・外食は高い。日本が異常に安いのかもしれないとは思ってる。
バンクーバーの街には大して興味がなかったので、港を中心に見て回る。
たくさんのヨット、大型のコンテナ船が沖に泊まり、港内を忙しく可愛い小さなフェリーが行き交う。
人と海の距離が近いなと思った。
集合の前日、集合場所が変わり、土地勘もなく大きな荷物を持った状態で少しどうしようか迷っていたら、インストラクターの方がホテルまで迎えにきてくれて車で荷物も運んでくれて助かった。他の参加者の方も同じホテルに泊まっていたようだ。
今回航海に使用する船にご対面。
キレイ!!!
名前とかモデルとか説明あったけどよくわかなんない。よく手入れされて、居心地のいいヨットだった。
航海に参加するメンバーも集まり、インストラクターのボブさん、僕らカイ・エリの帆船バカ2名、参加してるイトウさん。サイトウさん、キクチさん、計6名の一週間に渡る航海だ。
簡単な自己紹介と今回の航海の趣旨、現在のバンクーバー周辺の天候についてインストラクションが始まる。インストラクションは全て日本語で行われるので心配はいらない。
僕ら二人以外はみんな慣れている様子で必要な情報について海図やタブレットなどを使い情報の整理を進めて行く。後から知るんだけど今回参加のメンバーのうちイトウさん、サイトウさんの二人はこのコースの常連で何回も冬のカナダを経験しているそう。キクチさんは長野からの参加だそうで全く寒くないらしい。
サイトウさんは二週間に渡り航海するヨットマスターコース・バンクーバー島一周に参加したことがあるそうで、なんとも頼もしいメンバーだ。
天候の状況は現在、ストームウォーニング(暴風警報)が発令されているため今日の出港はなし。本日は船の使い方・設備・安全についてのインストラクションと、航海計画を行うことに。
港の中はキラキラと水面が静かに揺れ、暴風など微塵も感じない良い天気だけど、海図を見て納得した。複雑に入り組んだ地形。高い山に囲まれ水路が狭く入り組んでいる。島の間には強い潮流が生まれ、局所的に強い風が吹くことが多い。
港はずいぶんと奥まっていて外とは天候が違うことが容易に想像できた。
これは一筋縄ではいかない航海になりそうだぞと思った。
出港せずに、1日船に体をなじませられるのは僕にとってはありがたいこと。普段乗っている船からすると今回、何が最初に大変かというと、船が小さいこと。
船内での着替えも人とすれ違うのも一苦労。
僕の体格は身長185cm体重105キロいくらか日本人の平均より大きめサイズだ。平均的な日本人の体格の人ならあまり苦労はしないと思うくらい船内は思ったよりも広い。読んでくれているみなさんとの感覚の違いがある可能性をここで謝っておきます。
インストラクションは続く。
航海計画で今回の航程、潮汐、天候、海図の読み方などを一通り終えてから、ランチ。食料の積み込みもまだだったので、近くのレストランで食事することに。
ちなみに船内での食事は基本的にインストラクターが食材を用意してくれて交代で料理する。料理も大切な実技コースの一環として行われる。
基本日本食なのでそんなに心配いらない。
港に着いた時に外に食べに行く場合は割り勘だったり、自分の食べた分を支払う形となる。
午後は全てのバルブ、スルーハル(船内と船外をつなぐバルブのついた配管)、エンジンの構造、タンクの説明、電気スイッチ類の使い方・作動確認、収納の場所、もしもの時の救命設備についての説明、緊急の時の対応についてなど、怒涛のインストラクションが行われる。
港にいるあいだ、落ち着い状態で聞けるのでまだよかった。これが出港していたらと思うと情報量の多さにかなりビビる。
船内の説明と作動確認が行われたらデッキに出てセイルの取り扱いについての説明。ヨットのセイルは簡単にセットできてとっても楽チン・・・と思いきや、リーフ(帆を縮めのる)仕方、正しいセットアップ、ロープの束ね方、あんまり使ったことのない部品、ロープワークの数々・・・
結構大変だったけど、青空の下、真っ白い帆を広げるだけで胸が高鳴る。
食料を積み込み、夜は鍋が!カナダのビール(これがうまい!)とワインで乾杯。日本人の航海だから食事は本当に困らなかった。10年前、カップスープとシリアル、りんごで暮らしていた海外の帆船時代に比べると贅沢な日々だ。
明日はいよいよ出港。ガルフ諸島に向かう。
つづくよ!
カイ
僕たちは海への入り口を作りたい、海で冒険できる世界を作りたいと活動しています。
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