船の上の体験と教育
私立高校の海洋実習に参加して早4年、プログラムの企画・運営をして2年になる。
この航海は毎年楽しみになるくらい高校生のみんなの好奇心が強くて、
彼らはすぐ船の使い方を理解する。
今回は、安全の話、簡単な座学の後に三艇に分かれて船を進めていった。
無線機で三艇がコンタクトをとり、
課題にチャレンジしながら、舵をとり、
海上で自分たちの位置をハンドコンパスだけで割り出し、
海図に航跡を正確に記し、
落水者救助訓練も自分たちでこなし、
彼らが新しい発見をした瞬間や、海風に目を閉じて思い切り楽しんでいる姿に、いつもこちらの気持ちが動く。
こちらの気持ちが動くのはなぜか。
それは彼らがその瞬間、主人公になっているからだ。
主人公の彼らが目の前のことに夢中になって心動いている瞬間、こちらの気持ちも呼応する。
だから、船で体験を中心とする時、主人公は乗っている人たちだ。
ここからは船に乗る人を"迎える側"の、内側の話になってしまうけれど...
自分たちの手で海を渡っているという体験とその環境を用意するには、
船に慣れていない彼らが乗ることによって多少船が汚れること、壊れる可能性があることを理解していなければならない。
船をベストな状態に保つには尋常じゃなくコストと手間がかかる。
大事にされている船ほど手がかかっている。
その船を誰かの体験のために使うには懐の深さとその体験の価値の腹落ちが必要だ。
そして乗船者に船を委ねる時、船のコントロールを離さず、乗船者の安全を守りながら、船への負担を理解しつつも船を守れるスキルが受け入れる側に必要になる。
その受け入れる側は、
乗船者にやり方を命令する人、
乗船者を体験から遠ざけ、ただ船で運ぶ人、
またはむやみやたらに乗船者を持ち上げる人ではなく、
乗船者が主人公になれる場をつくる事で体験と感情を共有しながら、自然と自分もその主人公の一員になっている人だ。
このスタンスは
船に親子が来る場合でも、
シャンティとお酒を楽しむ場合でも、
フィットネスをする場合でも、
参加するポイントと濃淡はありながら、どれも変わらない。
私たちはいつでも航海を共にした人に、あなたが主役なんだと伝えたい。
でもシャンパンをついであげるやり方じゃなくて、
自分で船を動かすことができて、
ゲームのようにできることもあって、
でも自分の行動は自分で決められて、
もしそれに夢中になって一緒に楽しんでくれたら私たちも嬉しいから、毎回ベストを探して頭をひねる。
この考えを実現化する力を持っていたい、足りない部分は勉強して進化していきたいから、色んな場所に勉強にいっています。
ひと月前の海洋実習の体験からずっと考えていた、船の上の体験と教育について。
今のフレッシュな考えです。
今年の高校生は船の上で歌を作りました。
一人一人が作った俳句から、一番気に入ったフレーズを合わせてその船の歌をつくる。
どれも真っ直ぐな言葉。
エリ
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