カイの帆船マニアック!ベイ・オブ・アイランズ編 3話 島生活2

「3月26日」
今日はなんだか雨が降ったりやんだりの天気。午前中はマツボックリ拾い。
パインコーンと言うんだそうな。確かに見た目「松のコーン」だわ。

英語って単純。

マツボックリ拾いは結構きつい丘や崖を上り下りする。ワイルドサンタさんごっこできる。ズサササー。絶景発見!今度写真を撮りに行こうと思う。

マツボックリ拾いは果てしないので、薪割りに変更。たまに出てくるカブトムシの幼虫を飼ってるダックたちにあげるのがささやかながら楽しい時間。

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午後はやることがだいぶ進んでいたので、ジムのヨットのお手伝いをしながら、彫刻や木工を教えてもらいスプーン作りに挑戦。デザインを考え、荒削りまでやってみたゆっくり完成させていこうと思う。

 

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「3月27日」

今日は街へお買い物。午前中は家の掃除とスプーン作り。今日はなかなか上手に進んだ。街までは「ボートが迎えに来る」と言っていたので、知り合いの小さいボートが来るのだと思ったら、でかいフェリー級のやつが来た。桟橋が壊れちゃうんじゃないかってくらいでかい。ビックリした。お金はどうするのかと聞いたら「これだよ!」って袋いっぱいのフィージョウフルーツ(キュウイみたいな果物。島でいっぱい採れる)を自慢げに見せる。


・・・なんかいい感じだ。


街について自由行動。日本に絵葉書を送って近況報告。あとは買い物にビールにインターネット。お世話になってる二人におみあげでラムを2本買ってプレゼントしたらとても喜んでくれた。さすが帆船乗り、ラム好き。帰りはジムが迎えに来てくれたけどうねりがひどくて少し船酔いした。

パイヒアの街は小さい。けれども島での生活に比べるととてもうるさくて今日は疲れた。船で雇ってくれないかとメールを送っていたオーストラリアの帆船オーナー・マーティーから返事が来たのでプリントアウトしてジムとテリーに帰ってから簡単に説明してもらい(英語は理解できるようになってきていたが読み書きは全然ダメだった)どうやら仕事としてはダメみたいだ。

島に帰ってくると、星がとても綺麗で、静かでホッとする。テリーにいつまでもいていいよと言われて嬉しかったけど、この島にもう少し住んでいたら東京には二度と住めなくなってしまうんだろうなと思った。
タッカートンプソンが帰ってくるまで、まだ何日かある。この島に滞在できるのもあと数日かな。こんな素晴らしい島とこんなにも素晴らしい生活があって、こんな生き方をしている人たちがいるなんて日本にいたら想像もできなかった。
なんだか映画の世界に飛び込んでしまったみたいだ。こっちに来てよかった。

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