カイの帆船マニアック！ベイ・オブ・アイランズ編 ５話 島生活４
「３月３０日」
今日は盛りだくさんの1日だった！島にお客さんがくるので朝からマッソー採りにシーカヤックで近くの磯へ。たくさん採れたけど、大潮で腰くらいまで海に入って貝をもりもりと無心で採った。
ジムとテリーはお客をむかえにボートで街へ。
お客のフューとブリス自前のヨットで到着。気のいいやつら。
釣りでもしようかと思っていたら、二人にセイリングに誘われたので、２時間くらいヨットでセイリング。とても楽しい２時間だった！
小型ヨット初めて乗ったけど、おもしろいな。
欲しいぜ。
自分で作れたらさいこうだろうな。街からお客さん到着。
みんなで食事してみんなでおしゃべり。会話全くわからんからお昼寝。
夕方には街へ送りに行き、街で買い物。
明日はいよいよR・タッカートンプソンが帰っってくるので、乗せてくれ！と頼みに行く。ダメだったらどうしよう。オークランドにもどって英語の学校にでも行って英語勉強しようか？
街からのかえりのボートで釣り（トローリング）をしたけど、釣れなかった。
カジキつりてーーーーーなーーーーって思ったのは街でカジキが上がっていたから。このあと彼（カジキ）はソッコーで捌かれてみんなに買われていきました。
なんだかうまく行く気がしないのはなぜ？少し長く島に居過ぎたのかもしれない。明日はとにかくジムとテリーにお礼をたくさんしよう。
お金や物は受け取ってくれないので、手紙でも書こうと思ってる。
街からの帰りのボートで、ジムがシャンティーを歌ってくれた。船酔いが治るくらいすばらしかった！ジムかちょいい。
「３月３１日」
今日は朝から雨。街へ行く支度を整え、すっかり出発気分全開。
ジムがR・タッカートンプソンに電話してくれて、電話してくれて・・・・
電話してくれて・・・・・・
電話してくれて・・・・・・
・・・・担当、というかボスが留守だから明日にしてくれだとさ。
ゆるいぞ、R・タッカートンプソン。
きぶんを切り替えて、午前中のうちに１５年ほったからしてあったウインチを森から引きずり出す作業をやる。島にいる間にすこしでもジムとテリーの手伝いをしたい。
大変な作業だったのでR・タッカートンプソンのことはまっったく忘れることができた。
午後のお茶の後にジムが作っているヨットのお手伝い。たのしい。
今日はクリート（ロープを止めるための部品）を一人で作った。
かなりうまくできたのでサインを入れていいと言ってくれた。使うたびにカイのクリートだと思い出してくれるそうな。うれしうれし。
明日こそはR・タッカートンプソン行くぞー！！
夏の企み２〜海図上をはしる帆船〜
帆船日本丸に、帆船の構造を考察しにきました！
横帆をあげるヤード（横棒）を持ち上げるロープの通り方を見に！
来ました！
しかし突如現れたピカチュウ船長に夢中になってしまい、まず写真撮影！
船長はとてもサービス精神のある方でしたが、制服の線が2本でしたので船長のフリをした代理のピカチュウ二等航海士と推察
記念撮影をしてから、おちついてリグ（艤装）を見ました
日本丸は横帆をあげるロープをどのように通しているのか、干渉しにくいやり方を考えてグルグル見てまわりました
そしてその後、場所を移動して本日の本題、海さんが長年あたためてきた、帆船を海図上ではしらせるゲームを3人で初開催しました！
ケンカをしている訳ではありません
増帆したり漁網をはったり（？）、陸の地形と海図の知識を活かしながらかなり熱くなるゲームでした
この一日で盛り沢山の企みをしたのですが、中でも海図を使いこなして帆船を帆走らせるこのゲーム、やってから船に乗ると船を動かしている思考がわかり面白いです
3人でとても盛り上がり、9月以降に開催することにしました
近日、詳細をアップします！
どうぞお楽しみに！！
【船長番外編】
最初にお二人が撮っていたのはこの写真です
エリ
夏の企み１〜海から横浜へ〜
「やっぱり海はいいなあ！！」
「海はいいねえ！」
久しぶりに海から見る横浜！海上で思わず何回も言い合いました（笑）
今回、9月以降の様々なプログラムを企みに、スピリットオブセイラーズ3人で横浜の海にきました！
この日は朝一番に船のある駅に集合
お盆の始まりなのでお祭りの用意がされています
山車の奥にいらっしゃるのはどなたかわかるでしょうか？
山車の周りを守っているのは全員しっかりこの方でした（笑）
浦島伝説があるというこの場所から船に乗ります
帆船に目がない私たちですが、マストがあると行けない場所に行ける初めての体験に興奮です
歴史ある万国橋の下も・・！？
観覧車の横も！赤煉瓦の手前も！ベイブリッジから釣り場の間も！？
歴史を背景にした横浜の造りを海から見ると、そこに立っている建物の意味もうかんできてとても興味深いです
私は今も菜の花の沖を愛読中ですが、今も昔も船に乗っているヒトは海から陸を俯瞰していたんだと感じる瞬間です
【海風文庫】船好きなら必ず読みたい1冊！ - 日本一楽しい帆船乗り集団 Spirit of Sailorsのブログ
この日はこの後、帆船のセイルが取り扱いやすくなる構造を考える為に、桜木町の帆船日本丸へ向かいました！
続く！
【ランチ番外編】
お盆の野毛はどちらもお店が閉まっていてびっくりしましたが、その代わり大変美味なお店を発見！
大変美味です
エリ
カイの帆船マニアック！ベイ・オブ・アイランズ編 ４話 島生活３
「３月２８日」
今日は落ち葉拾いに、松ぼっくり拾い。拾いまくって小屋をいっぱいにしてやった。午後は、スプーン作り。だいぶ出来上がってきた。日が傾いてから釣りをして、小さい鯛２匹（リリース）どデカい何かがかかったけどバレてしまった。夕食にカレーが出た！とても良い香りで楽しみにしていたけど、味は激マズ！！
初めて日本のカレーの凄さと味が恋しくなった。しかしなんであんなにマズく作れるんだろうか。イングリッシュフルーツカレーと命名しよう。
ジムのアルバムを見せてもらって、なんとジムは昔、グリーンピースの船の元船長これから発言は気をつけないといけないな。なんとなくそんな感じはしていたけど、そこまで関わりがあるとは思わなかった。
間違っても「クジラ好き！うまい！好き！美味しいよね！」なんて言わないようにしなければ・・・
クジラは美味い。
「３月２９日」
今日は雨が降ると言っていたけど、朝は晴れている。最近喉に引っ掛かりがある。心配だからうがいをよくしようと思う。
昨日の食事中、シドニーのエンデバーという帆船が３週間後からクルーを募集するということを聞いた。メールアドレスを教えてもらったので、メールしようと思う。クック船長（ジェームズ・クック・・・世界中を探検し、オーストラリア、ニュージーランドを発見した有名な人）が乗っていた帆船を復元した船で、ジムも船長を務めたことがあるらしい。日本で（世界中で）有名なクリス・ブレイク船長も乗ってたよね？と聞いたら、「ああ、彼が船長の時一等航海士で乗っていたよ彼は有名人だな。」だってさ。なんとまー。
もしシドニーに行けることになったらきっとたのしいだろうな！
雨の予報だったので午後には焚き火をしてとても暑くてすげー疲れた。焚き火の跡の海で泳ぐのがとても気持ちいい。海で泳いでから釣りに出かけて、いつもの桟橋ではなく、いわばまで少しありて釣りをしてみた。小さいたいとソイが釣れて満足。
明日はなにやら早起きみたいだけど、何時だ？起きれるかわからんで心配。
この島は蚊多くて金環忘れた自分を恨んでる。こっちのかゆみ止めはなんだか効き目（メンソール）が弱くて聞いてるんだけどまた掻いてしまって傷だらけだ。
カイの帆船マニアック！ベイ・オブ・アイランズ編 ３話 島生活2
「３月２６日」
今日はなんだか雨が降ったりやんだりの天気。午前中はマツボックリ拾い。
パインコーンと言うんだそうな。確かに見た目「松のコーン」だわ。
英語って単純。
マツボックリ拾いは結構きつい丘や崖を上り下りする。ワイルドサンタさんごっこできる。ズサササー。絶景発見！今度写真を撮りに行こうと思う。
マツボックリ拾いは果てしないので、薪割りに変更。たまに出てくるカブトムシの幼虫を飼ってるダックたちにあげるのがささやかながら楽しい時間。
午後はやることがだいぶ進んでいたので、ジムのヨットのお手伝いをしながら、彫刻や木工を教えてもらいスプーン作りに挑戦。デザインを考え、荒削りまでやってみたゆっくり完成させていこうと思う。
「３月２７日」
今日は街へお買い物。午前中は家の掃除とスプーン作り。今日はなかなか上手に進んだ。街までは「ボートが迎えに来る」と言っていたので、知り合いの小さいボートが来るのだと思ったら、でかいフェリー級のやつが来た。桟橋が壊れちゃうんじゃないかってくらいでかい。ビックリした。お金はどうするのかと聞いたら「これだよ！」って袋いっぱいのフィージョウフルーツ（キュウイみたいな果物。島でいっぱい採れる）を自慢げに見せる。
・・・なんかいい感じだ。
街について自由行動。日本に絵葉書を送って近況報告。あとは買い物にビールにインターネット。お世話になってる二人におみあげでラムを2本買ってプレゼントしたらとても喜んでくれた。さすが帆船乗り、ラム好き。帰りはジムが迎えに来てくれたけどうねりがひどくて少し船酔いした。
パイヒアの街は小さい。けれども島での生活に比べるととてもうるさくて今日は疲れた。船で雇ってくれないかとメールを送っていたオーストラリアの帆船オーナー・マーティーから返事が来たのでプリントアウトしてジムとテリーに帰ってから簡単に説明してもらい（英語は理解できるようになってきていたが読み書きは全然ダメだった）どうやら仕事としてはダメみたいだ。
島に帰ってくると、星がとても綺麗で、静かでホッとする。テリーにいつまでもいていいよと言われて嬉しかったけど、この島にもう少し住んでいたら東京には二度と住めなくなってしまうんだろうなと思った。
タッカートンプソンが帰ってくるまで、まだ何日かある。この島に滞在できるのもあと数日かな。こんな素晴らしい島とこんなにも素晴らしい生活があって、こんな生き方をしている人たちがいるなんて日本にいたら想像もできなかった。
なんだか映画の世界に飛び込んでしまったみたいだ。こっちに来てよかった。
カイの帆船マニアック！ベイ・オブ・アイランズ編 ２話 島生活
「３月２４日」
今日は薪割りと魚釣りをした。ここはたくさん魚がいて、餌取りが「鯛！」
鯛は本当に簡単に釣れる。鯛をさばいて玉ねぎとニンニク、バターとローズマリーでオーブン焼きにしたら好評だった。俺に。
明日はなんだか別の場所にお出かけするそうだ。
「３月２５日」
今日は朝０８：００まで寝坊できて気持ち良く朝過ごせた。朝食を済ませた。ここでもシリアル（手作り）。
１０：００ごろゆっくりと出発。お友達のビルという人に会いに行くそうだ。
ビルは芸術家で、クジラの歯にすごく素敵な帆船の絵を彫ってる。スクリームショーだ。
最高！！
欲しい・・・ワシントン条約が立ちはだかる。
現在はクジラの歯がもう手に入らないので、違う素材に版画してるビルさん
しかもビルさん、お値段聞かれるのが大嫌いなので、お値段がわからない。
ビルさんの家も手作りで何だか凄まじい。うろこみたい。写真を撮り忘れたのが残念。
ジムとテリーのお買い物が済んだらビルさんもヨットを作っているそうなので見学させてもらうことに。ヨットガレージはジムとビルとあと一人のキュどうで持っているそう。
ビルのヨットのキールとペラのデザインが素敵だ。
ガレージでジムと二人、ジムのヨットのラダー（舵）を作った。お手伝い程度しかできなかったけど、嬉しい経験だ。
明日もなんか手伝わせてもらおう。
島に帰ってきて（ロバトンアイランドっていうらしい）シーカヤックでマッソーを取り、そいつを餌に釣り三昧。マッソーはやわかすぎてすぐ餌取りにやられてしまう。餌をいかにチェンジしたらまた面白いように釣れた。今日はタルパカってカンパチに似た魚が釣れて夕食に持って帰った。テリーは魚を食べないのでジムと二人での魚パーティー。スパニッシュオムレツ、ジャガバター、サラダ、タルパカのホル焼きベジタリアンの食事でも大満足！！
カイの帆船マニアック！ベイ・オブ・アイランズ編 １話 北へ
「３月２３日」
バックパッカーの夜は思っていたよりもずっと快適で。知らない間に寝てしまってようだ。自分が考えているよりも疲れていたのかもしれない。シャワーを浴びずに気づいたら朝だった。熱めのシャワーで体を起こしてパイヒアに出発する。オークランドのバスターミナルでは無事にテリーと合流することができて一安心。海外の調教リバスほど怖いものはない。
これからバスで四時間の旅。バスの車内は広々していて、とても快適。ほぼ寝ていて景色とかの印象はない。
パイヒアについた。
マリンスポーツが盛んらしいとは聞いていたけど、小さい町に可愛らしい桟橋、ボートが次々に行き交っていてなんだか面白い町だ。
遠くからクラシックな可愛いボートが近づいてきた。テリーが手を振る。あれか！
素敵なボートだ。
中からヒゲの鷲鼻、目が怖い爺さんが出てきた。キャプテンジムだ。こえー。船長って感じ。 （カイはまだ知らない。ジム・コッティア。ソーレンラーセンのメインの船長、数々の帆船の船長をしてきた、超凄い人、イギリス人）
買い物を済ませてお家のあるという島へ、ボートで向かう。島近づく、楽園か？天国か？と思ってしまうような素晴らしいビーチ、整備された芝生、花、透明な海、なんて島だ。ここが家とはね。。。。
来れただけでありがたい。
この桟橋にはタツノオトシゴが住んでます（本当）
ダブルベットの部屋をもらい、島での生活の仕方を聞いたりした。水は雨水、電気は自家発電、燃料は基本薪、基本自給自足、テリーはベジタリアン、ジムはそうでもないモニョモニョ・・・って感じ。
まだタッカートンプソンは航海していて連絡が取れないので、タッカーに行くまでの間、島での生活をお手伝いしながら、お世話になることに。
今日はまだ日が高いので、マッソーという貝を取りにシーカヤックでジムと海辺をおさんぽ。そのあと薪割りを教えてもらたりした。ジムはヨットを自作していて、もう直ぐ完成なのだそう。見せてもらったがすごい綺麗な艇だった。キャビンもあるし、どうやったらこんな綺麗な船を自作できるようになるんだろう。いつかベンキュしたら自分も作れるんだろうか。作りたい。
夕食にさっき採ってきたマッソーが出てきてとても美味しかった。海鮮万歳。
テリーのラザイアも美味しかった。肉は出てこないけどここにいたら太るな。
早く寝よ。今日はたくさんのことがあった。明日からが楽しみだ。
