【腕を】訓練航海【磨こう】   訓練レポート!!

ブログをサボってすみません(´Д` )

先日、沼津で行われた帆船Amiとスピリット・オブ・セイラーズの合同トレーニング航海のレポートです。

 

担当は私、帆船バカ“カイ” トレーニング中のランチに胸が躍ります。

 

この合同トレーニング、


「帆船Amiにおいてのイベント・航海を安全かつスムーズに運航するために必要な技術・知識・思考・姿勢を養う。

トレーニングにはクルーメンバー自らが積極的に参加し、トレーニング自体の内容、効果、効率について常に参加メンバーにより検証を行い、安全運航の基礎となるトレーニング内容となるように努める」

 

ことを目的にして毎回テーマごとに開催されているのですが、どなたでも参加できます。

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今回のテーマは、「航海計画」

技術・知識・思考のうち、知識と思考に重点を置いてのトレーニングです。

 

いつもなら朝から内浦湾に出港し、いろいろとトレーニングを行うのですが、今回午前中は座学!お勉強です。しかしそこは担当者が座学嫌いのカイですので、航海計画の立て方をダラダラと講義するつもりはありません。

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少しだけ航海の歴史、海図についての基礎知識について説明を行い、座学本題に入ります。

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実際に海図にふれて、簡単なストーリーに沿った課題をクリヤーしていくと、航海計画の立て方を体感できるようなゲーム形式の座学です。

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初めて海図に触れるというメンバーも、ベテランのメンバーもみんな夢中です。

 

海図ゲームの課題では航海計画に自分の個性が出ます。それぞれに自分の航海計画を立て、発表していきます。あれ?自分の計画は他の人と随分違うなーという顔が参加メンバーに見られます。

そうです、個人の考え方、性格が顕著に反映されるのが“計画”です

互いの違い、自分の計画の特性、などを話し合いながら自分と今回の参加メンバーに理解を深めていきます。

 

 

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航海計画の立て方、海図に対しての基本的な知識が身についたところで、午後のミッションの課題を発表です。

午後はいよいよ実技トレーニング、海に出ます。

 

課題はやっぱり「航海計画」

 

参加メンバー全員にくじを引いてもらい、くじにはそれぞれ“航海計画に反映し、航海中に必ず実行しなければらないミッション”が書いてあります。自分のミッションは他人に見せてはいけません。

口頭で伝え、一つの航海計画を全員で作り上げて下さいその計画を実際に帆船Amiで実行してもらいます!!

 

と言うことでお待ちかねのランチです。

 

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沼津港、いつもご協力いただいている魚健さん特製マグロのホホステーキ丼ランチを心から楽しみます。

うめーーーーーー!!

 

参加メンバーもランチを楽しんでいるようでしたが、数人は時間をチラチラ。航海計画が気になっているようでした。

そうですミッションの中には出港時間の指定と帰港時間の指定がされているのです。早く航海計画を立て始めないと出港時間に間に合いません!

 

_φ( ̄ー ̄ )フフフ、丼が美味い

 

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いろいろとメンバー全員がミッションを持っているはずですが・・・特に航海計画も立てることなく、船長役をじゃんけんで決めて出港です。

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みんなウキウキしています。

 

船長役を任された参加メンバーは出港後も必死で航海計画を練っていきます。

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しかしメンバー内でのミッションの共有、互いの役割の確認、航海に対しての目的などが共有されていないままでの出港なので何をしていくか、どんな順番でミッションをクリアーしていくか、計画は曖昧なまま航海が進み、ミッションを一つ一つクリアーしていくという方法での航海になります。

ミッションのボリュームはかなりの量なので、計画的にメンバー同士の役割を決め二つまたは三つのミッションを同時にクリアーしていかないと航海ミッション全てをクリアーできなように作られています。

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“ロープワーク講座を行ってください”というようなミッションもf:id:spiritofsailors:20161126124754j:plain

そのことに気づいたメンバーが計画の立て直しを試みたり、他のことに夢中になってしまうメンバーがいたり、必死で役割を守ろうとするメンバー。たくさんのことが起き、たくさんの失敗が起き、たくさんの成功があった訓練航海となりました。

メンバーの中に航海すること、航海計画を立てる意味が体験として残ったことに手ごたえを感じることができるトレーニング航海となりました。

 

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無事に帰港し、ミッションの答え合わせ、なかにはミッションを捨ててしまった

メンバーもおり(笑)自分のトレーニングの作り方にも課題が残るなーと感じたり、互いに感じたこと、見えた課題、これからのトレーニング方針などを確認しあい、今日1日を振り返りトレーニングを終了しました。

少し自信がついた顔をしているメンバーや、思いがけない言葉をもらえたメンバーが印象に残りました。

 

帆船バカより

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帆船で帆船をみにいく

シドニーに! エスメラルダが! きたー!!!

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ということで、シドニー1の大型帆船、ジェイムズクレイグに乗って歓迎クルーズをしてきました!

エスメラルダはチリの海軍所有の帆船

世界中をまわっているので、日本でもみる機会があります

 

そしてジェイムズクレイグは元は荷物を運ぶのに使われていた船で、国立海洋博物館に停まっている全長100m近い大型帆船です

エスメラルダがシドニーに来る前から、ジェイムズクレイグがエスメラルダと併走する歓迎クルーズをすることは知っていましたが、その日はSoren Larsenの整備の予定

「見に行けないな..」

...と思っていましたが、前日の夜に突如船のリーダーに「見に行っていいよ!」と言われ、いそいで夜中の12時過ぎにクルーズの予約を取りました!やったー!

 

朝の4時に起きて島を出発し、ジェイムズクレイグの泊まっているハーバーに向かいます

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なんて大きいんだ!

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中は荷物を乗せるために大きな空間になっています

机の作りがすてき

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モーニングティーにマフィンもすてき

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外洋からシドニー湾に入ってくるエスメラルダを迎えに出航すると、平日なのに何隻ものヨットやクルージングボートが同じ方向に向かっていっています

そしてエスメラルダがやってきました...!

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この日は風は弱いながらも向かい風
エスメラルダを迎えに来た船は横帆を畳んでいます

そんな中、シドニー湾に入ったエスメラルダは敬意を表して(たぶん)全ての帆を広げていました
かっこいい!

セイルをひらいた瞬間には、思わず感動しました(笑)

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そして港が近づいてくると、全ての縦帆が同じ速度で閉じられていました

さすが海軍、訓練されてます

 

そしてこのクルーズの途中で、 「帆船で帆船をみにいくってなんて贅沢で面白いんだろう」

「日本でもこんなおもしろいことをしたいな..!!」

とおもいました

 

折角オーストラリアにきたのだから、スピリットオブセイラーズに合う素敵な帆船をさがしてみよう!

 

 

エリ

 

 

船上のプロポーズ

セイルを広げたらそこにはプロポーズの言葉が…!!

そんな映画のような船上のプロポーズが、私が今働いているシドニーの帆船でありました!!

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一番下のセイル(バナー)に描いてある文字が見えるでしょうか?

 

先日のデイセイルにのったお客さんはデイセイル中に彼女にプロポーズをする計画で、事前にバナーを用意して、クルーもバナーを広げるタイミングを打ち合わせをしていました

「彼が跪いたら2人がバナーを広げて、4人がロープを引っ張ろう」

「きっと彼女はyesというはず…!」

「……言わなかったらバナーはすぐしまおう」

と彼同様にそわそわしながら、迎えた当日

彼が彼女を前のデッキに連れて行き、跪いてプロポーズをした瞬間にバナーを広げ…

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彼女の答えはyes!

全クルーがホッとしました(笑)

 

お客さんの1人のご婦人が、彼が彼女にプレゼントした指輪を見せてもらい

「あなた、この指輪をみて!」

と旦那様を呼ぶコントの様な会話もあったり、プロポーズの後は船にいるお客さんもクルーも、みんながニコニコしてゆっくりクルーズを楽しんでいました

 

 そしてこのときのバナーを、他のクルーも自分の彼女へのプロポーズに使えないかという話もでましたが、名前が入っているのでダメだ!ということになりました(笑)

 

 

 そういえば他の日に、船で空を見上げると、そこにはプロポーズの言葉が…!

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今プロポーズしたい人と一緒にいたら、メッセージを拝借して

「あなたへのメッセージだよ!」

と言えるのに!とちょっとくやしくおもいました(笑)

 

それにしてもオーストラリアの方は大胆でかっこいいプロポーズをするものだ、と思うこの頃です

 

 

エリ

 

 

言葉がいらない世界にきた

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 一番大きい帆桁に登ると背が足りないエリです

シドニーにきて1か月程たち、英語をおそれなくなってきた代わりに、日本語も英語もあやしいという状況になってきました(笑)

 

丁度1か月目に新人部屋、フォークスルから2人部屋に移動!アンカーチェーンの香りのしない部屋を新鮮にかんじています!

仕事もキッチン、見張りからバーまでやるようになってきました

バーをしながら頭上をマストクライムしていくお客さんの様子を観察

毎日新しい発見があって1か月が2年のよう!

3日前に100人のお客さんを乗せたクルーズののち夜の1時30にマストに登って帆を畳み、次の日朝からクルーズをしたので、オフの今日は体調を整えるべくデッキでゴロゴロしています

 

 

シドニーの帆船に乗ってからずっとかんじているのは、' 帆船では言葉より行動がものをいう ' ということです

誰も見ていないところでクルーズの後片付けをしてくれているクルーがいたり、洗いものをしないクルーがいたり(笑)

五カ国出身のクルーがみんな一緒に船で生活をして英語でなんとかコミュニケーションをとっているので余計、その人が何をいっているかより、何をしているかのほうが雄弁です

 

そして言葉がいらない、と大げさに題しましたが、逆に帆船にのったほうが英語が上達するね、と私より先にSoren Larsenで働いていた日本人の女の子と話したことがあります

言語を習う為の学校に行くより、一緒にロープを引く為に「ここを引っ張って!」と伝えるほうが話す必然性が高いからです(笑)

言葉はいります(笑)

でもいらない世界だなともかんじています

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金曜日の5時過ぎから日曜日には海に沢山のヨットがでてきて、50艇以上の船がSoren Larsen のまわりで私たちをよけるためにパタパタと方向転換をしていきました

雨が降っても、風がふいても景色がきれいです

先日あったウェディングクルーズでは雨上がりに二重の虹がでました

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 エリ

 

【読書の秋】海風文庫【最近外に出ない】

みなさんこんばんは〜海風文庫です。

秋の夜長、焦りはあるけどやる気がない!!台風だから外にも出ない!!

ついたあだ名が人間炊飯器!カイです


今日ご紹介の海風文庫は

「帆船6000年のあゆみ」

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これは物語っていうかお勉強用ですね。内容は濃いのでマニアな方にはオススメ。帆船の艤装の発展について詳しくかいてあるので理解には結構な知識が必要ですが説明は丁寧なので、資料作りにはとても役立ちます。



2冊目

フェニキア人」


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まだ読み始めたばかりなんですけどねー、コレはもう、あれです。


謎!!


フェニキア人!謎多すぎ!!



今作ってる資料は3種類


・子ども向けの横浜航海

・訓練航海用資料

・帆船の基礎知識 座学用

それぞれに使用するプログラム←まだ手をつけてない




うわぁあああああ:(;゙゚'ω゚'):





【読書の秋】海風文庫【カイ肥ゆる】

秋ですねー・・・・・

 

 

さんまがうまい!

 

あとですね、秋になりますと、生筋子がスーパーなんかでも見かけるようになりますね。あれをうちのばあちゃんはこの生筋子をほぐしましてね、いくらにでもするのかな?って見てると、これを濃いめの出汁でさっと煮るんです、ε-(´∀`; )そうすると赤い色した卵がうすーくピンク色になっていってこれがまた本当に美味し・・・・

 

ウォッホン!

 

失礼しました。

 

海風文庫です。こんにちは。

 

今日はどーんと3冊ご紹介、みなさん大好き「海賊」特集です

1冊目

「海賊モア船長の憂鬱」

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こちら非常に軽い仕上がりの冒険物がたりとなっていますので、本当に読みやすいです。帆船マニアの方には船の描写がちょっと物足りないかも。帆船物って海外の翻訳が多い中、嬉しい本の一冊ですね。

 

2冊目

これまた変わりダネ

「女 海賊大全」

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イラスト多め、説明物語調、結構なボリュームの本なのですが、海賊物語を読んでいるようですぐに読めます。人物ごとに書いてあるので読みやすいし、飛ばし読みができるのが電車の中でも大活躍。

 

3冊目 

「熊野海賊」

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児童文学なので、中身はフィクションです。カイの父のルーツが紀伊半島なのでどうも「熊野」とか「九鬼」とか「役行者」とか「雑賀」とか「徐福」とか「海人族」とか「伊勢」とか弱いんです 笑

すぐ惹かれちゃうんですね。頭ん中は紀伊半島メルヘンランドが大暴走している時もあります。この物語はそんなことないですので、普通に読めます。児童文学ですので大人の方なら一瞬で読めるボリュームですのでぜひ!!

 

 

さーて次回の海風文庫は!

 

「エリの帆船の歩き方」

「カイ、作家を目指す」

「咸臨丸ダイエット」

「カイ、さんまにくびったけ」

「ぶんごー船舶免許奮闘記」

「和船を愛でる」

「世界の90%は帆船で決まる」

 

の15本立てでお送りします!!!  嘘です!!!

 

それではみなさんまた次回!!

 

ジャン・ケン・ポン!

 

 

チョキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【読書の秋】海風文庫【海に行け】

おいカイ。ニュージーランドの帆船日記はどうした?

 

 

 

・・・・はわわわわわわ((((;゚Д゚)))))))

 


・・・(OAO)ワスレテタ

 

m(_ _)mすいません

 

けどーけどーーー((((;゚Д゚)))))))!エリちゃんがオーストラリア行ってるから海外ネタでかぶっちゃうとよくないしーーーー!!!

 


・・・はい。すいませんでした

また時期を見て再開します。本当にすいませんm(_ _)m

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今日は海風文庫のご紹介。


ニワトリ号一番乗りです。

ティークリッパー最盛期、蒸気船の台頭で帆船が消えゆく最後の光を放ちながら、帆船乗りたちが大洋を舞台に繰り広げていた過酷な帆船レースが題材の海洋冒険物語です。

この時代、自由に世界中を航行できるようになりましたが、まだまだ航海は危険が多く、主人公がつぎつぎに起こる困難に立ち向かいながら帆船レースの勝利を目指す姿、帆船乗りたちの境遇や生活が良く描かれていてシーマンシップとは何かを教えてくれる、大好きな物語です。

児童文学なので内容も分かりやすくて、とても読みやすいですよ!