神戸帆船祭り!

問題:いったいここはどこでしょう?

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カイさんのブログとは話が前後しますが、淡路島に行く前、スピリットオブセイラーズは神戸帆船祭りで 海図&ロープワークイベントをしてきました!

その会場がこちら!

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最初の写真、どこかの建物の中のようですが、実は淡路島の観潮船、咸臨丸の船内なのです。

大判海図を何枚も広げている横で、2人ひと組でレスキュー想定のロープの使い方をしていても狭くない!!

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海図イベントではペリーの海図から現代、そして自分で航海計画を立てるところまでやりました。出来上がると他の人と違っているのも面白い!

ロープワークでは「新聞紙を緩まないように縛りたい!」という方から、「コースターの作り方を知りたい」という方までロープ一本あれば沢山のことに活用出来る術をみなさん習得されていました。

遊びに来て下さったみなさま、ありがとうございました!!!

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 ハシヤン、リョウムくんが活躍!リョウムくん、次は写真の撮られ方をマスターだね!

そして、スピリットオブセイラーズのクルーは、帆船パレードにも神戸のみらいへにて参加しました。

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フルセイルで海王丸の後に続いて行きました。

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船が集まるお祭りは楽しいですね!

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ロープワーク担当、ミキマスオさんも楽しんでらっしゃいました(笑) 

 

 

エリ

 

熱い思いと渦潮に出会う

 

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淡路島の南側、福良という港

鳴門海峡の渦潮で有名だ。メジャーすぎて実は一回も見たことはなかった。

観潮船、日本丸と咸臨丸。

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二隻の船がひっきりなしに出入りする。賑やかな港、乗客も乗組員も、桟橋の綱取りの人もみんな笑顔だ。

 

 

作業の合間に「戦略室」と書いてある営業の方の事務所を借りて資料をまとめていると、子供向けに渦潮の実験教室の準備をしていたりする。
営業の人が博士役になりきり渦潮についての子供向け学習用の劇(結構本格的)を実験室として、セリフの練習をとても楽しそうにしている。
でっかいエアバズーカ砲(段ボール製)で渦潮の仕組み、潮流の仕組みについてわかりやす解説を作り込んでいる。夏休み、子供が大喜びするナイスな戦略ができそうだ。

 

 

僕たちスピリット・オブ・セイラーズはこの渦潮観潮船日本丸バウネットをつかったアクティビティーの作成のために来た。長崎の帆船まつりで運航会社の社長さんとお知り合いになり

帆船型って言っても飾りでしょう?という僕のなんとも失礼な疑問に

「飾りの船を体験できる船に改造したい。まずは本物の帆船を見に来た。
これからの観光船は見るだけでなく、“体験”できる船にしていかなければならない」

社長の熱い思いが伝わってきて、もっと帆船の楽しみのエッセンスを取り入れたい!体験できる観光船を!と意気投合し何か手伝えないかということになり、まずは日本丸のバウスプリットにバウネットを張り、バウスプリットの先端まで行ける様にしよう!という計画になった。

 

本来、バウスプリットに張ってあるバウネットはジブセイルをたたんだり、開いたりする時に安全にできる様にするための作業用の足場だ。
だから見た目よりも歩きにくいし、乗客の人が安全に楽しむためのものではないので、ただネットを作って張れば良いというものではない。
計画の段階でも乗組員の方からは安全対策についてたくさんの質問が来た。

「乗組員の方はあんまりやりたくないのかな・・・」質問に答えながら、僕はそんなことを考えていた。考えてみればなぜわざわざ危ないことを増やしてどうする。という意見はもっともだ。

しかし話は進みGOサインが出て、いざ現場に着いたら今までの考えや印象は吹っ飛んだ。しっかりとしたジャックステー(手すり)が溶接され、ワイヤー、リギンが新調されて今までのものよりも強いものに変更されていく、次々にものすごい早さで安全対策がドックで作られていく様子に呆然としていると工務監督な方が「うちらには帆船のことはわからないけど安全にこのアクティビティーをできる様にするにはどうすべきかとても考えました。なにか足りないとこやおかしなところがあればすぐに教えてくださいね!ネットはお任せしましたよ!」という言葉にスイッチが入った。
作業は夜遅くまでかかってしまったけどたった2日であとはネットを待つだけのバウスプリットが出来上がってしまった。さすがプロフェッショナルだ。ドックの職工さんの手際の良さもとても素敵だった。


ドックも終わり、ネット作成に取り掛かる前日にみんなで食事に誘われたのでお邪魔した。

「この船は海洋体験の入門編と思ってる」

社長が目を輝かせながらたくさんの将来像を語る。それに呼応して乗組員の人たちが実務に則した実現可能な具体的アイディアを出していく。
冗談もぽんぽん出てくる。

風通しという言葉がいらないくらいにざっくばらんな関係に、お互いの仕事に尊敬しあってるんだなと感じた。

ネットは思っていたよりも順調に編み込みが進んだ。桟橋では夏の日差しがとても暑いけど日陰に入ると海風が心地よく快適に作業できた。乗組員や桟橋の人たちに声をいつもかけてもらえて、たくさん差し入れももらった。船の売店の人にもアイスもらった。

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作業も終盤に差し掛かり、あとは編み上がったネット取り付けを待つばかりとなった時「今日はプレミアム航海があるから船に乗りませんか?」とお誘いを受けた。

渦潮。

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感動した。

強い潮流から生まれる海のなかに滝の様な落差が生まれる現象と渦潮の迫力にただの観光を飛び越えて、地球の不思議、潮汐、天体、海への関心が湧き上がる。すごい!すごい!
自分は何をしてきたんだと思った。帆船に乗っていること、大きな船を帆走させる技術をどこか鼻にかけて観光船、遊覧船を白い目で見てきたのではないだろうか。こんなに熱く、来てくれる乗客のことを会社全員が同じ方向を向いて進んでいたことはあったのだろうか。もっと自分が帆船に乗っていた時にできることがあったんじゃなかと思えてきて、胸が熱くなってくる。

 


船長と話すと、「実際の帆船てどんな操船なんですか?」とすごく興味を持ってくれる。
こっちも「あんな強潮流のなかで操船するってどんな感じなんですか?」と質問する
「あんな潮が速いところに突っ込んでいって操船するのは毎回大変だ」
と言いながらもその笑顔に安全航海への責任感と誇りを感じる。

この二隻の船は僕が乗ってきた帆船のどんな帆船よりも「乗船しに来てくれた方に海で素晴らしい体験をしてもらいたい!」という乗組員の熱い気持ちが伝わってくる船だ。
ネット取り付けにも熱が入る。同時にとても緊張した。
取り付けはうまくいって日本丸はバウスプリット先端まで行ける船にかわった。
乗組員が乗って安全チェック。楽しそうに笑いながらでも見るところはきちんとみてらっしゃる。皆さんの気になるところ、安全に関するアイディアなどを聞きながら調整に二日間かかって完成した。

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最終日は実際に乗組員の方にお客さん役とインストラクター役で別れてハーネス(安全ベルト)の取り扱いや誘導シミュレーション、セイフティートークに関してをインストラクションさせてもらい、補修の仕方など資料にまとめて南あわじ、福良港を発った。また来たいな!

 

メンバーが一言、「アクティビーティーを作りに来たんですけど、みんなの海での新しい遊び場所が一つ増えたって感じで嬉しいですね!」

本当にそう思う。自分のやりたいことはそういう場所や人を作り、多くの人に海の体験を提供していくことだと思う。


さあ、スピリット・オブ・セイラーズの夏はこれからまだまだ続きます!次は大島セーリング部合宿だ!!

 

 

 帆船バカより 

神戸で会いましょう!

7月15から17日、神戸港に帆船が集まります!!

日本で沢山の帆船が見れる...!

そこで私たちは海図&ロープワークイベントをします!

題して

「自分の航海計画を作ろう!&一秒で結べるロープワーク!」

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 注・写真はイメージですが...

当日は普段うずしおを日本一近くで見れるクルーズで有名な咸臨丸さんの中で、海図やロープの本質を体感するので臨場感たっぷりです!

(写真はシドニー海洋博物館所蔵のエンデバー、キャプテンクックのサロンです!)

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航海訓練所の船も史上初、五隻集まる!ということで、帆船密度がぐっと高まる7月17日、神戸海フェスタで会いましょう!!

 

※イベントは終了しました。

 

神戸港150年海フェスタ神戸ボート天国

会場:咸臨丸
日時:7月17日、11:00~12:00 13:00~15:00

 

帆船バカたちが待ってます!

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エリ

7月22日、23日航海中止のお詫びとお知らせ

本日はお知らせが2つあります。

 
1つ目は、メンバーのブンゴーさんがSpirit of Sailorsを辞めるということです。
ご本人から昨日「団体で活動することへのモチベーションがなくなったので、ただいまをもちましてスピリット・オブ・セイラーズでの活動から手を引きます。」との連絡がきました。
団体としては突然のことにとても残念におもっていますが、メンバーの自由意志と決定と受けとめています。
 
2つ目は7月22日、23日に予定されていた瀬戸内海三原〜大三島航海「海賊の海、神の島」ですが、セーリングマスター(責任者)のブンゴーさんが不在の中では安全管理上航海を行うことが出来ず、航海を中止にすることを決定しました。
今回、御申し込みいただき、すでに振り込みの完了している方は、全額返金させていただきます。
突然のお知らせとなり、御申し込みいただいた皆様、またご協力頂いていた関係者の皆様には大変申し訳ございません。
お詫び申し上げます。
 
 
Spirit of Sailors

遊び上手は自分でルールをつくる

ついにシドニーから日本に帰ってきました!!

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久しぶりの日本食に、つい食べすぎて少しお腹が痛くなっているエリです

 

最高のクルーとの別れに後ろ髪をひかれるおもいと、今が一番のタイミングで日本での活動を楽しみにする気持ちの両方を感じながら羽田空港に着きました

 

帰って来て、オーストラリアでは気づかなかったシドニーに行く前との自分の変化を感じています

懐の深いオーナーの船で沢山のことにチャレンジしながら、「自分が何をいいと考えてどういう手段をとるのか」自分の基準を考えていました

何故なら各国出身の多様な価値観、倫理観をもったクルーが集まるとパンケーキの作り方一つ、掃除の仕方一つとっても違います

 

「こうするのが当たり前」という"常識"がない場所で、お互いの考え方を知り、自分の考えも理由と一緒に伝えることを繰り返していました

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"当たり前"がなくなったのが大きな変化です

 

最初の写真は、船から渡されたロープの上をいかに落ちないようにして移動するか、という遊びをしているクルーです

結局海に落ちていました(笑)

彼らに自由なものの見方をみせてもらって、私はその風を日本の海にもって帰ってきたくて帰ってきました

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 私を住まわせてくれた美しい彼女たちにありがとう!

 

日本の夏が始まります

 

 

エリ

 

少し参加しやすくなりました

こんにちは。ぶんごーです。
7月22,23日の体験航海イベントぽつぽつと予約が入り始めています。
ご参加をご検討のみなさまはお早めにお申し込みください。

さて募集開始してからいろいろと問い合わせをいただいています。
多いのは「子供の参加は可能ですか」というもの。
企画の内容などから楽しめるのは大人かなと思い子供料金の設定はしていませんでしたが、問い合わせが多いので子供料金を設定することにしました。
中学生、高校生はおひとり様 7,000円 とさせていただきます。
比較的長い時間航海したり、その後で街歩きなどもあるので小学生のご参加は少し厳しいかなと思いますが、その点を踏まえた上で参加を希望される方は直接ご連絡いただければ対応させていただきます。

また家族や友人同士で参加する際の割引などについても数件お問い合わせがありました。
こちらも検討いたしまして、大人2名様以上でまとめて申し込まれる際に割引料金を適用することにいたしました。
こちらはお一人さま 9,000円 とさせていただきます。
これまでにお申し込みいただいた方でも改めてこちらの割引を利用することが可能ですので、ご希望のある方はご連絡ください。

イベントの詳細はこちら↓

http://spiritofsailors.hatenablog.jp/entry/2017/04/30/060000

参加申し込みはこちらのリンクから↓

イベントは終了しました。ありがとうございました。

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物語航海#001
      「海賊の海、神の島」

尾道今治を結ぶしまなみ海道
本州と四国を結ぶこの道ができたおかげで、今では瀬戸内海に浮かぶ島々も簡単に行き来できるようになりました。

では、橋ができる前の時代人と海との関わりはどんなものだったのでしょうか?

このイベントでは風の力で走る帆船で瀬戸内を航海します。
中世から現代まで、海からの視点で海や島、街を見つめ直した時に、どんな景色があなたの前に現れるでしょうか?

■日時

2017年7月22日(土)23日(日)
広島県三原市 三原港 8時30分集合
愛媛県今治市 大三島宮浦港 15時解散
*両日とも同じ内容になります

■募集定員
各日 15名

■参加費
12,000円

中・高校生 7,000円

2名様以上でのお申し込み お一人様 9,000円

■使用する船舶について
帆船Ami   2本マストトップスルスクーナー 20人乗り 50フィート

http://www.schooner-ami.com/index.html

■物語航海とは?

海を軸として地域の物語を発掘し、その物語を体験する航海です。
ただの移動手段ではなく地域の持つ物語を深く知り、感じるための航海を提案します。
これからも海から生まれた様々な地域の物語をみつけだし、ステキな航海をお届けします。

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帆船乗りどものトレーニング〜安全を考える〜

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"A ship in the harbor is safe, but that's not why ships were built."


安全を考えることは自分たちの活動の根本を考えること

船って危ない。海って危ない。本当に危ない。
危ないからかっこいいとか勘違いしてはいけない。危ないものは危ないんだ。


じゃあ、どうしたら船での事故、海での事故をなくすことができるんだろう。

それは船を出さず、海に行かないこと。

安全ということ考え始めるととめどない膨大な危険な可能性と自分たちはいつも隣り合わせになっていることに寒気がしてくる。
ではなぜ僕たちは船を出し、船を操り、海を渡るんだろうか。

そこには自分の能力に可能性がたくさんあるということ、一人ではできないことが仲間と力をあわせると軽々とこなせる力が出せるようになること、自分を大好きになれるたくさんの出来事が起きることに魅せられているから。たくさんの人とその体験を分かち合いたいし、自分の見てる素敵な景色をいろんな人に見てもらいたい。紹介したい。一緒に感じていたい。

だから「一緒に海に出ようぜ!航海しよう!!」って言い出しっぺの僕たちは「安全」に対して責任を持つ必要がある。膨大な危険になり得る可能性の芽をしっかり正面から見つめなおし、何が危険で、なにが自分たちにとって必要なことなのかを見極めていくことが大切だ。
メンバー一人、一人、個性があり、経験が違う、その中で僕たち帆船乗り集団が危険とみなすものは徹底的に協議して、不必要な危険は確実に排除しなければならない。

 

ではやっぱり海には出ないほうがいいんじゃないの?

 

本当にそうなのだろうか、危険という言葉ですべてを排除することは「挑戦」という大切な事まで奪ってしまうことになるのではなのだろうか。

キャンプに行くときにも危険は伴う。キャンプはもともと野営・野宿だ。
子供にナイフ一本もたせて一週間山に篭ってこいというのはあまりにも無謀で、無茶な危険な行為だ。
しかしきちんと指導・サポートすること、環境を整えることにより、火の扱い。刃物の取り扱い、野外での過ごし方、危険生物、テントの立て方、怪我への対処・・・たくさんあるリスクを小さくすることはできるはず。そこには野外での「挑戦」がたくさん詰まっている。だからキャンプはたくさんの人を惹きつけている。

海でも同じだ。かなり特殊な環境にはなるけども、海に船を出し、風の力を使い航海を成し遂げることへの喜びは僕にとって人生をかけてみんなに伝えていきたこと。
そこに発生する「挑戦」へのリスクを最小限にするにはどうしたら良いか、自分たちのハードスキル、危険に対応できる技術を身につけることはもちろんのこと、それは自分たちの活動の根本を見つめ、伝えたいことを抽出し、そこに発生する不要な危険は排除していき、挑戦に伴うリスクには対処して、できるだけ小さくしていく努力を常に怠らないことだ。
キャンプみたいにたくさんの人がセイリングが楽しめるようにしていきたい。
これからもこの活動を続けていく限り、この安全への挑戦を僕は絶対に止めたりはしない。

Spirit of Sailors では安全管理マニュアルを関係団体である

プラムネット 体験活動リーダースアカデミー
http://www.fieday.net/ac/
からの指導を受けて作成し、メンバーは体験活動における安全講習を受け、アクティビティーセイフティーマネージャーASM,
アクティビティーセイフティーリーダーASL資格を取得して体験活動に関する安全意識の向上と活動の安全に対して取り組んでいます。
これからも私たちの安全に関する情報を更新、発信していきます。