帆船乗りどものトレーニング〜安全を考える〜

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"A ship in the harbor is safe, but that's not why ships were built."


安全を考えることは自分たちの活動の根本を考えること

船って危ない。海って危ない。本当に危ない。
危ないからかっこいいとか勘違いしてはいけない。危ないものは危ないんだ。


じゃあ、どうしたら船での事故、海での事故をなくすことができるんだろう。

それは船を出さず、海に行かないこと。

安全ということ考え始めるととめどない膨大な危険な可能性と自分たちはいつも隣り合わせになっていることに寒気がしてくる。
ではなぜ僕たちは船を出し、船を操り、海を渡るんだろうか。

そこには自分の能力に可能性がたくさんあるということ、一人ではできないことが仲間と力をあわせると軽々とこなせる力が出せるようになること、自分を大好きになれるたくさんの出来事が起きることに魅せられているから。たくさんの人とその体験を分かち合いたいし、自分の見てる素敵な景色をいろんな人に見てもらいたい。紹介したい。一緒に感じていたい。

だから「一緒に海に出ようぜ!航海しよう!!」って言い出しっぺの僕たちは「安全」に対して責任を持つ必要がある。膨大な危険になり得る可能性の芽をしっかり正面から見つめなおし、何が危険で、なにが自分たちにとって必要なことなのかを見極めていくことが大切だ。
メンバー一人、一人、個性があり、経験が違う、その中で僕たち帆船乗り集団が危険とみなすものは徹底的に協議して、不必要な危険は確実に排除しなければならない。

 

ではやっぱり海には出ないほうがいいんじゃないの?

 

本当にそうなのだろうか、危険という言葉ですべてを排除することは「挑戦」という大切な事まで奪ってしまうことになるのではなのだろうか。

キャンプに行くときにも危険は伴う。キャンプはもともと野営・野宿だ。
子供にナイフ一本もたせて一週間山に篭ってこいというのはあまりにも無謀で、無茶な危険な行為だ。
しかしきちんと指導・サポートすること、環境を整えることにより、火の扱い。刃物の取り扱い、野外での過ごし方、危険生物、テントの立て方、怪我への対処・・・たくさんあるリスクを小さくすることはできるはず。そこには野外での「挑戦」がたくさん詰まっている。だからキャンプはたくさんの人を惹きつけている。

海でも同じだ。かなり特殊な環境にはなるけども、海に船を出し、風の力を使い航海を成し遂げることへの喜びは僕にとって人生をかけてみんなに伝えていきたこと。
そこに発生する「挑戦」へのリスクを最小限にするにはどうしたら良いか、自分たちのハードスキル、危険に対応できる技術を身につけることはもちろんのこと、それは自分たちの活動の根本を見つめ、伝えたいことを抽出し、そこに発生する不要な危険は排除していき、挑戦に伴うリスクには対処して、できるだけ小さくしていく努力を常に怠らないことだ。
キャンプみたいにたくさんの人がセイリングが楽しめるようにしていきたい。
これからもこの活動を続けていく限り、この安全への挑戦を僕は絶対に止めたりはしない。

Spirit of Sailors では安全管理マニュアルを関係団体である

プラムネット 体験活動リーダースアカデミー
http://www.fieday.net/ac/
からの指導を受けて作成し、メンバーは体験活動における安全講習を受け、アクティビティーセイフティーマネージャーASM,
アクティビティーセイフティーリーダーASL資格を取得して体験活動に関する安全意識の向上と活動の安全に対して取り組んでいます。
これからも私たちの安全に関する情報を更新、発信していきます。