海賊の海、神の島
こんにちは。
ぶんごーです。
今回は夏に瀬戸内海で実施する体験航海のご案内です。
タイトルは「海賊の海、神の島」
広島県の三原市を出港して愛媛県の大三島という島まで帆船で航海するというイベントです。
航海する海は最近ではしまなみ海道などと呼ばれるようになった、瀬戸内海でも屈指の島の多いエリア。
風景が美しいのはもちろん、歴史的にもとても面白い海域です。
島と島の間には狭くて浅い複雑な海が横たわり、時間と共に移り変わる強い潮の流れもあり、とても難しい海でした。
そんな理由から「海賊」と呼ばれる水先案内を生業とする独自の船乗り集団が跋扈した海でもあります。
今回の体験航海は三原港を出港してまずは海図で付近の海の様子やその日の航海予定をみんなで確認します。
その後、参加者の皆さんと一緒に帆を張り、交代で舵を握って船を動かしてもらいます。
その日の天候などにもよりますが可能ならばエンジンを止めて風の力だけで航海する時間もつくりたいと思っています。
その後、村上水軍博物館の学芸員、田中謙さんに付近の海の歴史などについてお話ししていただきます。
村上海賊や北前船など航海しているまさにその海の物語についていろいろなお話しが聞けることと思います。
船上で昼食を摂って13時頃に大三島の宮浦港に到着する予定です。
大三島には大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)という古くから厚く信仰を集めた神社があります。
山の神、海の神、戦いの神として朝廷や多くの武将たちからも大切にされた神社です。
船をつける宮浦港から大山祇神社までは歩いて30分ほど。
港はかつては参拝者の入り口として、また島の交通の要所として多くの船で溢れ、神社までの参道は大いに賑わったそうです。
しまなみ海道の橋がかかり、今ではほとんどの人は車で直接参拝するようになりました。
港と本土や他の島を結んでいた定期航路もなくなってしまいました。
そんな港から参道を通り神社まで、今治北高校大三島分校の生徒さんたちの案内で歩いてみます。
大三島分校では一部の生徒さんにより、商店街の方々から昔の話の聞き取りを行っています。
港と参道の過去と今、海から陸へと交通手段が変わったことで人々の暮らしはどう変わったのか、そんなことを考えながら街を歩いてみてください。
今回の企画では船で移動することで地域の歴史や文化をより深く理解できることを目的にしています。
ただの移動手段ではなくて船で、帆船で航海することで見えてくる世界があります。
海からの視点で初めて気づく新しい発見を楽しんでみませんか?
日程は7月の22日と23日。
どちらも朝8時半三原港出港で15時に大三島で解散です。
前日の19時50分に東京発の新幹線に乗って三原や福山で一泊すれば間に合います。
翌日もイベント終了後にバスで福山へでれば十分その日のうちに帰れます。
今治方面にバスで出ることもできます。
とはいえせっかくですのでもう少し余裕を持ったスケジュールで、尾道や鞆の浦、道後温泉などを楽しんでみても素敵ですね。
では次は海の上で会いましょう。
お申し込みは以下のフォームから!
このイベントは終了しました。ありがとうございました。
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物語航海#001
「海賊の海、神の島」
尾道と今治を結ぶしまなみ海道。
本州と四国を結ぶこの道ができたおかげで、今では瀬戸内海に浮かぶ島々も簡単に行き来できるようになりました。
では、橋ができる前の時代人と海との関わりはどんなものだったのでしょうか?
このイベントでは風の力で走る帆船で瀬戸内を航海します。
中世から現代まで、海からの視点で海や島、街を見つめ直した時に、どんな景色があなたの前に現れるでしょうか?
■日時
2017年7月22日(土)23日(日)
広島県三原市 三原港 8時30分集合
愛媛県今治市 大三島宮浦港 15時解散
*両日とも同じ内容になります
■募集定員
各日 15名
■参加費
12,000円
中・高校生 7,000円
2名様以上でのお申し込み お一人様 9,000円
■使用する船舶について
帆船Ami 2本マストトップスルスクーナー 20人乗り 50フィート
http://www.schooner-ami.com/index.html
■物語航海とは?
海を軸として地域の物語を発掘し、その物語を体験する航海です。
ただの移動手段ではなく地域の持つ物語を深く知り、感じるための航海を提案します。
これからも海から生まれた様々な地域の物語をみつけだし、ステキな航海をお届けします。