体験学習、冒険教育

毎年楽しみにしている航海が今年もやってきました!

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高校生の修学旅行航海。

 

三日間で、船の操船を知り、

最終日は自分たちで松崎から沼津まで船を操ってきます。

 

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事前学習で高校にお邪魔した最初は、

楽しみと、ちょっとした不安がまざっているけれど、

 

2日目には航海士役の人が場所と時間から、どんどん航海計画を立て、

 

3日目には船を自分のものにしている。

 

特に3日目に帆船アミ号とヨットアミ号でポイントを決めてのランデブーは、

秒読みをしてセイルを広げた瞬間に感動しました。

 

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毎年、みんながそれぞれもっている興味にしたがって動いていく姿に感動します。

 

好奇心がコンパスだなと思います。

 

旗を描くのに徹している彼女もいれば、

釣れたサバをお刺身にしている彼、

船を買いたいから、親に家を売って船を買ってもらう計画を話している彼、

船の先端で波を越えるのを喜んでいる彼女、

ずっと寝てたけど舵を持つと最速の艇速を叩き出す彼

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いつも、この航海に参加させてもらって嬉しい。

 

 

今年、プログラムとインストラクションをスピリットオブセイラーズが正式に受け持ちました。

 

スピリットオブセイラーズのプログラムはちょっと変わっています。

 

課題を達成することがゴールじゃない。

 

だから無理にやらせようとはしない。

 

 

でもそこにはワクワクする冒険(プログラム)がある。

 

そこに飛び込むことができる。

飛び込まなくても、同じ船の上で時間を共有している。

 

失敗しても成功しても全部自分の経験になる。

 

自分のものになった経験と五感は、どんな場面でも自分を助けてくれるし、

自分が求めているものを教えてくれる。

 

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そしてその為にインストラクターは、

 

安全を守ること・船やロープの取り扱い方

最初に十分な初期設定(この場がどういう場所か)の説明

信じて任せること

 

を基本にしています。

 

 

最初にこの場がどういう場所かわかれば動きやすくなる。

 

安全の為に注意しなければいけない場面があっても、初期設定に従っていれば納得できる。

 

体験を自分のものにしてもらう為にプログラムの中で相手に裁量権を渡しています。

かといってやらせる側ではなく、一緒に船にのっている一員として自分の気持ちを話したりもします。

 

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自分がワクワクして面白いと思っている同じクルーだからこそ、相手にも言葉が届く。

でも、航海を経験する中心は相手で、のめり込んで一緒に課題に夢中になりすぎすのではなく、かといって一歩引いているわけでもない状態になる。

 

このバランスをよく考えます。

 

そして、そんな立ち位置のインストラクターだから、

自分も毎回船で経験して気づくことがあります。

 

だから、「教える側」や「先生」というのとは違うなと前から思っています。

 

 

スピリットオブセイラーズのプログラムは明らかに冒険教育であり、体験学習なのですが、

 

船の上での沢山の経験の中に、自然に教育的要素が入ってくる。

 

だから、あえて言わない、言わない方が教育を前面に押し出すより本当に思うところの教育効果があると思っています。

 

きっと「教育」と言った瞬間に、そのイメージから相手が "教えてもらう" 受け身になるからでしょう。

 

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アミクルーのジャックさんが撮って下さった写真。

 

リョウムくんと川釣りが趣味の高校生が、頑張ってサバをお刺身にしてくれました。

 

リョウムくんは、女の子たちと恋バナをして打ち解け、

 

私はみんながセイルをセットする時に唯一酔って吐きにいって和ませて? ました。

 

それぞれの動きをしながらインストラクションを出来るのは、メンバーが同じ安全講習を共有できていることも関係あります。

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アミクルーのミレイさんが撮って下さった写真。

沼津港に到着!

 

最終日はいい風がふいて、6ノットオーバーではしりながら富士山を目の前にみんな重い舵をもつのに興奮していました。

 

高校生、ありがとう!

いつでも沼津にアミ号に乗りに来てね!

 

 

エリ

 

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