地球を感じる体験を通して環境を考える。

地球を感じる体験を通して環境を考える。

 

 

え?帆船と環境がどうして関係あるんですか?と思われる事だろうと思う。

 しかも今回は動画じゃない。

長い文になるから見る人は覚悟してほしい。

先日、東京で行われた人と組織と環境を結ぶフォーラムに行ってきた。

 

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今の時代、船は移動手段と思われているけれど、海に出て航海をすることは大自然の中に飛び込むこと。整備された道路や線路の上を移動するというのとはワケが違う。風を使って船を進ませる帆船やセーリングボートはなおさら自然からの影響を受けることになる。

 

僕は「環境を守ろう!」というのがなんだか苦手だったけど、テレビも広告もない世界。携帯の電波も届かない世界。自然の真っ只中に、人が作った乗り物で仲間とともに風を頼りに目的地を目指していると「自分は今、地球を旅しているんだな!」と強く感じることができる。

自然の素晴らしさ、厳しさの中に身を置いていると環境の変化や人と地球の関わり方に敏感になる。

 

僕らがフィールドにしている駿河湾は日本でも屈指の透明度と綺麗さを持つ海域だけど船を出せば海洋ゴミ、プラスチックゴミ

を見ない日はない。

僕は日頃、海で感じていることと、自分たちの活動をつなげていけないかと考えていた。

フォーラムに参加するにあたって、自分たちの紹介パネルに考えていること、感じていることを書いて見た。

 

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〜〜〜以下パネルの文章〜〜〜〜〜〜

「地球を感じる体験を通して環境を考える」

 

みなさんこんにちは。私たちの団体は2016年に立ち上げ、帆船を使用した海洋体験を提供する活動を行なっています。

日帰りから数日まで、帆船で海に出て風の力を利用し自分たちの力で目的地まで船を航海させるというプログラムです。

 

帆船での活動は「船は小さい地球」というコンセプトのもとに乗組員も含め、参加者も多国籍で構成され、普段の会話も日本語と英語、互いに教えあった多国籍な単語が混じるような場所です。

最初は戸惑っていた参加者もだんだんと雰囲気に慣れ、仲間の一員として自然の力を利用し船を目的地まで進めることの魅力に気づいて行きます。

 

「船は小さい地球」というコンセプトは「国際交流や世界の人々と互いの価値観を尊重し合う」というようなものでしたが

帆船に関わって行く中で、それは一つの側面でしかなく、自然の力を利用して人が協力し、自らの意思で海という大自然を航海すること全体が「地球と人の関係を感じること」ができる体験なのだと感じるようになりました。

 

帆船は風で走ることができる船です。しかし港の出入港や安全上どうしても化石燃料を使うエンジンに頼らなくてはなりません。海の上で生活するとゴミが出てしまいます。意識しなければゴミはあっという間に船一杯になり、置き場所に困ります。

 

海の上では水、食料、燃料には限りがあり、個人が自然のなかでそれらを手に入れることは困難です。しかし自然の力を利用し、私たちが協力し船を目的地まで進めるというチャレンジは、人間のアイディア、知恵は無限の可能性を持っていることを実感させてくれます。大海原で周りからは支援が得られず、船は問題を自分たちで解決して航海を続けなければなりません。厳しい状況だと思われがちですが、今の地球に暮らす私たちとなんら変わりはありません。

それは大航海時代、まだ電気も化石燃料にも頼ることができなかった時代に船乗りや研究者が帆船に乗り世界中をくまなく探検し世界の成り立ちや自然現象の謎を解き明かして地球を知ろうとした先人たちの歴史からも学ぶことができます。

 

帆船での航海は環境問題に直接的な問題提起をできるような活動ではないと思っていますが、航海中に海洋ゴミを目にしない日はなく、港、ビーチにはやはり漂着ゴミが多数あります。船に集まった人同士が互いの価値観・文化を尊重し理解しながら自然の力を利用し、航海を成し遂げることは人の成長を促し、生きる力と諦めないしなやかさを与えてくれる機会を提供できる活動だと感じています。そして今、私たちの暮らす地球、海に起きている環境問題を感じ、この素晴らしい環境を守って行きたいと思う気持ちを育てることができる機会を提供できると思っています。

 

私たちはこれから海を通して環境教育や未来の子どもたちのために環境保全活動を進めてまいります。

 

スピリット・オブ・セイラーズ

 

山本海

 

 

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フォーラムに参加後、南知多でマリーナと港の再生プロジェクトの活動をしている友人がこんなことをSNSにアップしていた。

 

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すごく共感できて、自分が書いた文章よりもわかりやすくてなんだか嬉しくなった。同じ気持ちで海で活動している人がいることは

とても心強いし、楽しくなる。

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初めて乗った帆船では自然の力で人は海を渡れることを知った。

 

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留学先のシドニーの帆船では、海に落ちているゴミはどんに小さくても必ず拾っていた。

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宮崎では星と自然、人の力だけをたよりに航海する術があることを学んだ。

 

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ニュージーランドの帆船では若者に地元の環境の保全と歴史、文化を伝えていた。

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カナダでは自然へのインパクトをできるだけ小さくすることが、美しい自然を守ることだと学んだ。

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今回のフォーラムで、地球は、海は、自浄できる限界をとうに通り越していてることを感じた。

 

 

国連の気候変動会議に向かうために16歳の環境活動家の少女が選んだ手段はヨットでの大西洋横断だった。

 

www.bbc.com

 

 

海で活動し、海を体験することそのものが地球を感じ、環境を考えることだったんだと実感している。

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僕は、今までなんとなくあやふやにして満足していたものをきちんと向き合い、形にしてスタートすることにした。

確かに便利な方が楽だ。けれど何かを犠牲にして便利を求めることをもうやめる。

 

 

・自分たちが主催の航海やイベントではプラスチックゴミを出さない。

・リサイクルできるものをできるだけ使用する。

・ゴミの分別をきちんと行う。

・海でゴミを見つけたら可能な限り回収する。

・2019年環境教育活動・環境保全活動プログラムをスタートさせる。

 

 

僕らに何ができるか、帆船で何ができるか、海で何をもっと学べるか。これからもたくさんの人や自然と関わり合いながら活動していきます。もっと仲間も増やそうと計画してます。一緒に活動する仲間、募集します。

 

 

カイ

 

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