メンバー紹介しますっ
皆さんご存知、“はんだまクルー”として活動しているメンバーは現在4人。
少なっ!!!!
海図を背負って旅に出る“ぶんごー”
帆船修行で海外遠征中の“エリ”
新米(とんかつ好き)“りょうむ”
そして私、帆船バカ“カイ”
エリなんて海外に飛び出しちゃってるからブログでしかみなさんにお目にかかれません。「アイツは帰ってくるんだろうか・・・」とぶんごーが遠い目でつぶやく。
航海プログラムは主にぶんごーとカイが作ります。
新米のりょうむはヨット部出身のとんかつ好き。帆船は初めてなので今は色々覚えてもらっています。超シャイ。
メンバー募集中ですm(__)m
航海プログラム作成に携わったり、私達の活動に賛同してくださり一緒に活動してくださる方。月一回の活動(主に沼津)ができる方、軽作業の簡単なお仕事ではありません。が楽しく活動しています!帆船経験はなくて大丈夫です。詳しくはカイにメッセージをください。
そしてもう一人、まだ皆さんに紹介していない新しいメンバーの彼、または彼女
名前はまだない
中も広々。主にメンバーと航海に必要な荷物を横浜から駿河湾に運んでくれるナイスな奴。
オートマだし。
前任の銀鮭ジム雄(ジムニー)ではありえない快適さと積載能力を備えています。
たまに泊まれます。
これからどんどん活躍していくこの新メンバーに名前をつけていただきたい!!!
名前募集中です!!!!
フェイスブックコメント欄とかメッセージ、おハガキなんでもいいのでどんどん募集です!集まった中からみなさんの投票で決めたいと思います。来週また、このブログで集まった名前と投票の方法をおしらせします。
お名前!!!つけてください!!!まってまーす。
2017年 出帆
皆さん、あけましておめでとうございます!!
2017年、“スピリット・オブ・セイラーズ 帆船魂プロジェクト”(長いんで訳して“はんだま”と呼んでます)始動いたします!
今年もよろしくお願い申し上げますm(__)m
昨年はこの“はんだま”でたくさんのセイラー、野外教育活動をされている方、海や船を利用した活動や事業を行っている方にであえることができました。
今年は、皆さんにもっと私たちのプロジェクトに参加してもらいたい!メンバーを増やしたい!この帆船を日本の海にたくさん活躍させるにはどうしたらいいのか?一緒になって考えてアイディアを出していきたいと考えています。
やっぱりいきなり帆船にに乗り込んで海に出るってハードルが高いのかな?とか、もっと乗ってる時に帆船の面白いことが手にとるように感じることができればいいのになって考えて。今年最初の企みは「船酔いなしで感じる帆船!」をテーマに東京、横浜で陸上の企画を2月、3月より開催いたします。
企画内容は
「帆船小説・海洋文学を臨場感たっぷりで楽しむ方法」
海洋小説に出てくる帆船の基礎的な用語解説や入門向け海洋文学を使い文章に沿って自分で挿絵を作成してみたりして専門用語が多くてとっつきにくい海洋小説をわかりやすく、また臨場感をもって楽しめるようになる講座を企画中!近日募集開始。
連続講座「海の上の気持ち」
海の上の帆船乗りの気持ちをちょっと感じることができる二回連続講座です。
どちらか一回のみでの参加も可能!横浜にて2月〜3月開催予定近日募集開始!
第一回
「帆船乗りが教えるたった一つ実践ロープワーク講座」
ロープワークの本を読む、ロープワークを教わる。興味あるけど・・わかったような・・・
わからなかったような・・・結びは覚えるけど普段の生活に役に立ってる気がしない・・・
大丈夫。
ロープワーク、何かを結ぶ、つなぐ、止めることに大切なことはたった一つです。普段の生活にも役に立つ誰も教えてくれない実践ロープワークに必要なたった一つのこと、教えます。
第二回
「帆船バカ、カイの海図教室」
座学嫌いの帆船バカ、カイが担当する海図教室です。過去何回か実施させていただいてる海図教室ですが、実際に海図に触れ、簡単な課題にチャレンジしながら航海計画を自分で立てながら海図の基本的な使い方を覚えることができ、航海するとはどういうことか?を感じることができる講座です。
計画を立て、実行する。
実行しながら修正や検証を繰り返していく。
これはどんな場面にも応用可能で、必要なスキルです。
普段の生活にも応用できる船乗りの知られざる考え方、工夫やスキルに触れることができます。
・旅行の計画を立てるのが好き
・時間どうり計画を運ぶのが苦手
・イベントがいつも計画どうりにいかない
・いつも時間に追われている
・リーダーシップを身に付けたい
・みんなとわいわいやるのが好き
・ヨットに乗っているけど知っているところにしか行かない
・遠くまで航海したいけど何を勉強したらいいんだかわからない
などなどちょっとした普段の生活のヒントになるかもしれません。
海図を学ぶ前半と、後半は参加者で海図を使ったゲームも企画しています!
その他にもいろいろ企み中な企画があり、皆さんと一緒に今年の日本の海も楽しくしていきたいと思います!!!
皆さんに会えることを楽しみにしています!!
やりたいことは、やればいい
こんにちは。ぶんごーです。
10月から11月にかけて、自由大学という東京、青山で社会人向けの学びの場を作っているところで「みんなの航海術」という講義をやってみました。
週に一度くらいの頻度で一時間半の座学を3回行い、その後、実際に帆船で1日航海します。
その航海の内容を座学の中で参加者の手でつくつていくというプログラムでした。
講義のようすについては参加者のレポートがサイトに上がっていますので興味のある方はご覧になってください
で、今日はどうしてこのプログラムをやってみようと思ったかについて少し書いてみたいと思います。
〈できることと、でなきいこと〉
いま、ぼくたちスピリット・オブ・セイラーズが使用しているのは「Ami」という小型帆船で静岡県の沼津市を拠点に航海しています。
沼津の海は風が吹いてもあまり波が立つことがなく、大型船や定期船の航路からも離れていて、セイリングを楽しむにはとてもいい環境です。
一方で、サイズや装備の問題で船に大人数が宿泊するのは難しいです。
宿泊する航海を企画したいのですが、そうすると夜は陸で宿泊場所を確保しないといけなくなり、手間とかコストの問題でまだ実現できていません。
ぼくは元々「あこがれ」「海星」という二隻の帆船でボランティアクルーをしていました。
その船は外洋を航海することができ、20〜30人ほどのゲストが普通に暮らしていけるだけの設備を持っていました。
ちなみに「あこがれ」ではクルー、ゲスト合わせて50人が乗って補給なしで最長24日くらいの航海をしたことがあります。
(ちなみにその航海で最初に不足したのは、食料でも水でも燃料でもなくトイレットペーパーでした・・)
小型帆船には小型帆船の良さがあります。
船と海の距離感が圧倒的に近く、海をダイレクトに感じることができること。
風や波など自然条件への反応がセンシティブで、セイリング能力が高いこと。
操船した結果が船の動きにすぐに表れて、ゲストが自分の手で船を動かしているという実感が持てること。
船の運動性能がいいので、いろんな面でチャレンジがしやすいこと。
大きな帆船よりも小型帆船の方が楽しいしセイルトレーニングを行うのに向いている、ぼくはそう考えています。
ただ唯一のネックは宿泊も含めて長期の航海ができないことです。
もちろん、デイセイルだって楽しいです。
そして日本の働き方の現状では長い航海に出られる人は限られています。
これまでの日本のセイルトレーニング帆船は明らかにオーバースペックでした。
長期の航海ができる能力はあるものの、結局はデイセイルか週末の一泊二日の航海を中心に活動するしかありませんでした。
だって長い航海を企画してもお客さんこないんだもの。
そこも踏まえて、ぼくたちスピリット・オブ・セイラーズでは楽しいデイセイルを作ることを活動の中心に置いています。
でも実感として、船に2泊くらいしたあたりから参加者の感覚が変わってくるのです。
「船で暮らす」ことに慣れるということもあります。
航海で出会った人たちと一緒に何かをすることに慣れてきたこともあるでしょう。
日常のルールや関係性が消えて、帆船の時間の中でみんなが暮らすようになる。
それがセイルトレーニングの楽しさのひとつだとぼくは思っているのです。
〈やりたいことと、できたこと〉
スピリット・オブ・セイラーズとして活動をしていく中で、楽しいことはたくさんあったし、手応えも感じていたのですが「長い航海」ができないことが唯一引っかかってました。
船で長く時間を過ごすことは設備とか企画の状況から、またゲストの休みのとり方からもちょっと難しい。
ならばせめて、参加者たちがチームとしての実感を持てるようにしたい。
そういう思いから「みんなの航海術」という講義は生まれました。
自分としてのイメージとしては「3泊4日の航海を共にした」くらいのチームとしての一体感や帆船への知識、興味を持ってもらうことを講義の目標としていました。
座学だけで、どこまでその狙いが実現できるのかに不安はありましたが、企画を提案したところ自由大学からもよい反応があり、なんとか実現にこぎつけました。
講義を始めるにあたり考えていたこと、やりたいことはたくさんありました。
座学の中で航海への期待を引き出すというのは思った以上にハードルが高かったです。
企画段階から悩み続け、講義がスタートしてからも参加者の反応や講義の進捗状況から内容を細かく修正していきました。
ぼくの運営がいまいちなのか参加者からのリアクションや参加者同士のコミュニケーションがあまり活発でないことに悩んでもいました。
結局はやりたかったことの30%くらいしかできなかった気がします。
それでも、航海そのものは楽しんでもらえたのではないかと感じているので、そこが個人的には救いかなとも思います。
今回、土日の二日間沼津でのプログラムを予定していました。
土曜日は航海、日曜日は航海の振り返り、そういうスケジュールでした。
わざわざ座学を日曜日に沼津でやることにしたのは天候が悪くて土曜日に船を出せない場合の予備日という意味がありました。
実際に船も二日間押さえてありました。
今回はそれがピタリとあたりました。
土曜日の天気予報は雨。気温も低い。
それに比べて日曜日の予報は快晴で暖かい。
最終的に、前日金曜日の昼頃に決断しました。
参加者向けのメーリングリストで延期の連絡をしました。
面白かったのはここからです。
その日の夕方くらいからメーリングリストで参加者の間で大量のメッセージのやりとりが始まったのです。
参加者の多くは土曜日の夜に沼津に宿泊をとっていました。
日曜日の座学に備えるためです。
そして土曜日の航海がなくなったのでぽっかりと時間が空いたのです。
「延期になって空いた土曜日をどう使うか」このテーマでメーリングリストで様々なやりとりが行われました。
実のところ「アクシデント」というのはチーム作りにおいても重要な要素なのではと密かに考えていました。
なのでこの延期もプログラムの一つとして有効に使ってやろうと考えてはいたのです。
けれどどうやらその必要もなさそうなので成り行きに任せてみました。
参加者同士で沼津の街を観光する計画を立てたり、夕食のお店を決めたり、次々と予定が決まっていきました。
延期によっていろいろと予定が変わり、多くの人に迷惑をかけたのでこういう言い方は不謹慎なのですが、次々と流れてくるメールを読んでいて、
「ああ、延期にしてよかった」
と思ったりもしました。
リーダーが指揮するのではなく参加者個々の結付きから生まれるコミュニケーション。
それが生まれるように講義をデザインしたつもりでした。
結果としてそういう関係性は生まれましたが、講義の中からではなくアクシデントからそうなったことは、個人的にはちょっと悔しい気もしますが。
〈やりたいことは、やればいい〉
スピリット・オブ・セイラーズの基本姿勢は、メンバーそれぞれが面白いと思うことをどんどん実現していけばいい、ぼくはそう思っています。
今回の「みんなの航海術」も、ボランティアクルーとして「あこがれ」や「海星」でやってきたことを再現してみたいという動機からスタートしました。
もちろんやりたいことが全てできるわけではなく、企画としての面白さや実現へ向けての段取り、収益への目配りは絶対必要なのですが。
でも基本的には「やりたいのにやってはいけないこと」はない、そう考えています。
そしてそれはセイルトレーニングに出会うなかでぼくが学んだことでもあります。
現実の船は超絶たて型の階級社会です。
それは船を安全に運用するためには必要なことです。
もちろん帆船でもそれは同じこと。
船長を頂点とした縦型の組織であることは変わりません。
それと同時に帆船は自由でもあるのです。
船の運航や毎日の生活の中で、参加者がやってみたいと思ったこと、知りたいと思ったこと、そんな思いを組み上げて実現していくシステム。
ぼくが関わった日本のセイルトレーニング帆船にはそういう考え方も息づいていました。
高校の卒業式を船上で迎えた男の子のために船上卒業式を企画したことがありました。
仮装パーティーをやったこともありました。
年越しの航海で除夜の鐘代わりにシップベルを108回叩いたこともありました。
船上凧揚げもしましたし、マストから海に飛び込んだりもしました。
もちろん、やろうとしてできなかったこともたくさんありました。
でもそれは時間だったり、天気だったり、海の状況だったり、どうしてもできないことでした。
「やりたいことは、やればいい」
ぼくは最初はクルーではなく、一参加者としてセイルトレーニングを受けました。
そして学んだのはこのことでした。
帆船という非日常に場に身を置くことで湧いてくる「やってみたい」
やってみればいいのです。
やってはいけないことなんてないし、最初からできないと決めつける必要もありません。
ぼくたちスピリット・オブ・セイラーズはそんな思いでこれからもチャレンジしていきます。
これがセイルトレーニングか!
クリスマスも近い12月の今、シドニーは真夏です!
帆船ソーレンラーセンにきて3ヶ月ちょっと、最近はついにクルーズに責任をもつ役割をやるようになってきました
お客さんとロープを引いて横帆を広げたり、ゴムボートでタグボートのようにソーレンラーセンの方向転換を手伝ったりしています
もっとうまく英語をはなしてお客さんを盛り上げられたら、とか
ハーバーの真ん中でゴムボートのエンジンが止まってフェリーにひかれないように必死でパドルを漕いだり、
広げたセイルがきれいに開かなくて何回もマストに登ったり、
教えてもらっていたのが伝える側になって、伝わらないときになんでかと考えたり
手首を痛めて泣いたり
みんなが疲れている日にごはんを作ってくれる人がいて感激したり
クルーで映画を見に行って、帰りに一緒に歩いてる色んな国出身のクルーの背中をみて、「これがセイルトレーニングなんだ」と思いました
たった3ヶ月、外洋にも出ないデイクルーズ中心の帆船の生活がこんなに沢山の経験と変化と自分を知るきっかけをくれる
"プロパーのセイルトレーニング"を私は知らないし、遠洋航海はもっとすごいだろうな!とおもいつつ、彼女(帆船)のくれる力に魅せられています
写真はソーレンラーセン、サウザンスワン、そしてシドニーにやってきたテネイシャスが並んだ瞬間
「この角度から撮って!」と船長に言われてゴムボートを飛ばして撮りにいきました
かっこいい!そしてソーレンラーセンの一番上の帆桁の角度をなおしたい…笑
今は、せっかくオーストラリアに来たのだからSTCW(Standard of Training Certification and Watch Keeping for Seafarers)という基本的な見張りや舵をとれるようになる講習を受けようとおもっています
日本人は$2250! ビザかきれるか貯金が先にたまるか… 笑
こんなに面白いこと、日本でもしたい!
エリ
【歴史の】海風文庫〜帆船史話〜【勉強】
皆さんこんにちは海風文庫です。
寒いですね。最近、考える事が多いんですが特に良い答えが見つかる気配はありません。考えるのが好きなんで、あんまり苦にはなりません。
お腹は空きます(デブ)
そんな時は本を読むと頭の中が別の世界にわーーーーーってファンタジーになるのでとても好きです。
アマゾンで「帆船」で検索してもたいして本の種類は出てこないんですが、「海洋学」とか打つとたっくさん出てきます。今月もいっぱい買い物してしまいました。
最初のご紹介は日本の帆船研究の第一人者杉浦昭典先生の「帆船史話〜王国の海賊編」「帆船史話〜戦艦の時代編」
内容が洋書を翻訳したものではないので、とても読みやすく帆船の細かい決まりごとや船乗りがいまだに守っている習慣にも話が及ぶ、痒いところに手が届くマニアックな充実ぶり。おすすめです。
もう一つ!
「経度への挑戦」
地球が丸いとわかってから、緯度は早い段階でその基準と測定方法が確立されたのですが、経度についてはなかなか測定方法が確立できないでいました。
それにより多くの船乗りが自分の船の位置を見誤り、犠牲者が後を絶たない状態が続いていました。ヨーロッパ諸国、特にイギリスは船の安全な航行を最優先課題とし多額の懸賞金をかけてまで経度の測定方法の確立を目指し、その経度の測定方法に多くの天文学者が挑みましたが、答えを見つけたのは一人の無名な時計職人ジョン・ハリソンでした。
正確でどんな環境でも誤差の少ない時計を発明する事は当時は無謀とも言える挑戦で、ハリソンはたった一人でその課題に人生をかけて挑みます。
今ではクロノメーターといえば、高級腕時計の盤面の中に小さな盤面がいくつか配置されているものを想像しますが、本来は船舶の航行(経度の測定に使用出来る)に耐える基準を満たした精密時計の事を指しました。
どうして時計で経度測れるの?経度を計れないと何がいけないの?など、素朴な疑問もこの本の中に丁寧に描かれていて現在の船乗りが享受している安全な航海の基礎を確立した有名な船乗りの逸話や精密時計の開発に関わった航海の話もたくさん出てきて、海に思いをはせる事のできる、まさに海風文庫!!!名作だと思います。
寒い冬、なかなか海に出る事がハードルの高い冬ですが、海風文庫を手に取り、海や船に思いをはせるのもとても楽しい時間ですね。
カイ
企み中
スピリット・オブ・セイラーズ主催の新しい企画を企み中。
俺たちは企み中が多い(笑)
帆船事業をどんな形で成功させるか、どんな形で日本に根付かす事ができるのかを今はいろんな方向から検証している段階だからかもしれない。
しかし、そんなにのんびりとはやっていられないのも事実で、これからもどんどん企画を立ち上げていきたいとは考えているんです。
近いうちに、また皆さんに海を感じるイベントを開催したいなと思っています。
今感じている事は、海に出るって結構
ハードルが高いって事。
だから安全な陸上にいて海を感じたり。海に航海に出たくなるような機会は作れないかと色々試行錯誤しているんです。
今回、帆船バカのカイが企画を作るのはとても試験的な企画です。
テーマは「帆船の世界に触れてみる!船乗りの思考を知る帆船入門編」
・帆船て乗った事ないけど興味がある
・実際の船上で使うロープワークを体験して、習得したい
・実際の船乗りから海図の使い方を習い、海を渡る船乗りの考え方を知る
・海で安全に遊ぶための方法、安全意識についての話
・帆船で航海をするという事はどんな事なんだろう
ロープワーク教室と海図教室、ゲームを通して船の上で船乗りってどんな事を考えているのか?船上では一体どんな事が体験できるのかを陸上で体感できる機会を提供します。
どんな講座になるのか自分でも読み切れない部分が多い企画です。船乗りなんて陸にあがったらただの大酒飲みのカッパですからね。
近くイベントを告知できると思います。横浜での開催を予定しています。じきは来年の2月か3月、興味のある方、参加をおまちしています!
ヨットと帆船の違い
ヨットと帆船の違い
「ヨットと帆船は何が違うの?」深夜の中華料理屋。
よく聞く質問を受けた。
カイ 「同じですよ、セイリングボートですから。ヨットって言葉は本来は「個人が遊び用に使う船」というような意味で、モーターボートでも「ヨット」ですし、日本では小型のセイリングボートをヨットって呼んでますよね。」
「違うんですよ。カイくんがいつも話している、セイリングや、海の素晴らしさ、人との関わりや、成長の機会、自然科学への興味、生きる力をヨットでは体験できないのですか?という事です」
カイ 「できますとも。モーターボートでも、漁船でも、ビーチでも、居酒屋でもそれはできます。やり方は場所や、環境によって変わると思いますが。」
「ではヨットなら安くていいんじゃないですか?」
カイ 「うーん」「やはり帆船にこだわりたいですね。」
「なぜ?」
カイ 「乗船できる人数・航海の品質を守るためのスタッフの数・居住性・冒険心掻き立てられる外観・天候に左右されすぎない耐航性などです」
「うーん、帆船でなければならない理由が伝わってきません」
カイ 「うーん・・」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そのあと帆船にこだわりたい理由を説明しようといろいろと言葉を尽くしてみたが、結局これだ!という納得は得る事ができなかった。
乗ってみると伝わりやすいんだけど、それじゃこれから乗った事ない人にアピールができないってことだよなア。
そのあと、「ヨットではダメなの?」という言葉が自分の中になんだか残った。
しばらく「ヨットは帆船とは違う」という気持ち「では何が違うのか」という事ばかり数日考えた。答えは割りとすんなり出た、
「やっぱり、帆船もヨットも大きく違う事はない。ただし、セイルトレーニングというものを実践するには帆船が良い。」
「ヨットは自分の感覚を投影・反映できるセイリングボートだ、難しい操船を覚え、自分の気持ちを操船に移す事ができるようになる事がヨットの面白さであり、気持ち良さ。ヨットの気軽さに繋がっていくんだと思う。」
「誰か一人の感覚をテキパキと動いて船に反映させていくことがチームワークなんだろうか。自分が感じる帆船は日本丸みたいに笛の号令でたくさんの人間が動く事なんだろうか。」
「帆船の主役は“人”だ」
「帆船に個人の感覚の投影をする事はとても難しい、というかそんな事をできるのはごく限られた人間だ。大勢の人間が一本のロープを同時に声を合わせて引き、同時に食事の準備、掃除、ナビゲーション、操舵、大勢のバラバラの気持ちが、大きな「航海をやり遂げる」という目標に向かって進んでいく感覚、たくさんの違う気持ちがぶつかったり、重なったり、一緒になったりができる、それは学園祭の準備だったり、どこにでも起こることなんだけど、帆船はそんな事が頻繁に、そして簡単に起きる。これは確かにヨットでも、モーターボートでもできるのだけど、とても作為的になってしまったり、天候の良し悪しに左右されすぎてしまったりする、ただ、大型の帆船のように人に対して笛で号令なんて絶対に出したくない。軍隊じゃないし。」
人が乗り、人が協力し、共感し、互いの違いを感じあいながら狭い船で大きな海を渡り、目的地を目指す。
「俺は帆船が好きだ。そこに起きる事が好きだ。だから俺の中ではヨットと帆船は原理も魅力も一緒。けれどそこに起きる事、出会える現象は違う。だから俺は帆船にこだわろうと思う。」
結論
帆船での大きな魅力は海の素晴らしさや、今までにない冒険的な経験ができる事による、成長であったり、純粋に楽しむ事ができるアクティビティーとしての存在です。
しかし、帆船が皆さんに提供出来る、他とは違うセールスポイントは「主役の自分に出会い、主役の他人と出会う事ができる時間を提供できる船」であると思います。
今の答えはこんな感じ。頑張って帆船事業作ります。